中井貴一×阿部寛が『柘榴坂の仇討』を語る

2014.9.19 17:37配信
中井貴一、阿部寛

人気作家・浅田次郎氏の短編を映画化した本格時代劇『柘榴坂の仇討』は、桜田門外の変で主君・井伊直弼の暗殺を許してしまった彦根藩士の志村金吾と、井伊を討った水戸藩浪士・佐橋十兵衛というふたりの男がたどる13年間の苦悩と孤独、そしてついに訪れる“運命の再会”を描く。

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金吾を演じる主演・中井貴一は「忠義を守る大切さこそ、今一番思い出さなければいけないこと」、十兵衛役の阿部寛は「侍は儀や矜持など己を律して誇りをもって生きていた。その精神は日本人の中に今も眠っているはず」と本作が現代人に伝えるメッセージを語る。

中井と阿部のふたりは『ステキな金縛り』『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』でも顔を揃えているが、両作品とも“奇妙な共演”だったことはファンならご承知のはず。3作目にして実現した本格的なタッグに喜びをかみしめる一方で、中井は「役者の仕事は、気持ちを伝えること。僕らはセリフを通して会話ができるから、現場で仲良く言葉を交わすことはなかったですね」と振り返る。

自害することも許されず仇討ちだけを考え続けてきた金吾、事件後に車引きの直吉と名を変えて生きていた十兵衛。ふたりが再会を果たしたその日、明治政府は仇討ち禁止令を発する…。阿部が「13年間、互いを心のどこかで意識し続けるという関係性で、現場でも距離を取っていた分、中井さんが目の前に現れた瞬間は、言いようのない怖さを感じました」と明かすクライマックスは、ピンと張りつめた緊張感のなかに、時代に翻ろうされた男たちの“雪解け”をスクリーンに焼き付ける。

「登場人物は皆、名もなき人々で、まるで野に咲いた一輪の花のような存在。だからこそ、演じる上でもお客さんとして映画を観る上でも、共感できる。精一杯生きようとする人間のありようを見てほしいですね」(中井)、「中井さんがおっしゃる通り、ストレートに人間を描く作品になりました。僕自身にとっては、日本が誇る時代劇がもつ芸術性や、文化的な貴重さを改めて実感する機会になりました」(阿部)。

『柘榴坂の仇討』
9月20日(土)全国ロードショー

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