みんなの前ではぶっきらぼうで優しくないのに、二人きりになるとデレデレするツンデレ。そういえば、ひと昔前に比べ、人前でイチャイチャするカップルが増えました。公衆の面前でデレデレすることに抵抗はなさそうですね。ツンデレ男子やツンデレ女子は少数なのでしょうか?それとも、イチャイチャカップルはツンデレとは逆の、デレツンな人々なのでしょうか?

ツンデレ男子がモテるのは「冷たいと思っていたのに、本当は優しい」というギャップと、自分だけに心を開いて甘えてくれるから、でしょう。「自分だけに」がポイントです。
そこに不安や心配はありません。モテる男子が誰にでもデレデレしていたら、彼女としては気が気ではないですよね。

そもそも女性は誰にでもいい顔をする男性が許せないのです。その理由は、古代にさかのぼります。せっかく猟をしてきてくれても、ほかに女性がいたら……。獲物の取り分が少ないと生命の危機にさらされますよね。自分の幸せが脅かされるのは避けたい。住む場所の確保と、自分の遺伝子を確実に残したいということなのです。うかうかできない男より、自分だけ見てくれる男、ツンデレ男子のほうがよりモテるのです。

確かに八方美人の男もモテます。モテるから八方美人というわけなのですが……。

 

男子のツンデレとデレツン

以前、筆者の職場にツンな既婚男性がいました。ルックスは普通でしたが、いつも不機嫌でした。モテそうでしたが、女子社員には不愛想で嫌な雰囲気。「あんな人が結婚してるなんてね」と女子社員は噂していたのですが、ある日妻に電話をかけている姿に遭遇。満面の笑みで、しかも赤ちゃん言葉でした。

女子社員全員で顔を見合わせました。「…全然違うんだ!」

「私にだけは優しいあなた」で、妻は安泰で平穏な結婚生活を送っている。羨ましかったけれど、あまりに評判が悪いのは考えものですよね。それからは「愛妻の存在」がポイントと分かったので、妻をほめてみたり、妻の話を聞き出したりして上手に操縦しました。
しかし“女を寄せ付けない”ことはとてもいいことです。彼はモテようとは思っていなかったわけですよね。

反対に、デレツン男子は論外です。外で女ウケを狙って家では不機嫌。ありえません。上記の反対の理由により、結婚相手には不向きです。