伊勢うどんの変わらぬ味、新しい波

お店を始めたのは山口さんの祖母で、山口さんは3代目になるのだそう。

店主の山口敦史さん。
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山口さん「とにかく変わらない味を大切にしています。麺もいちから打っているし、たれとの絡み方が全然違うんですよね、やっぱり」

 
幅1cmを超える極太麺。
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麺を茹でる時間は、なんと1時間! 一度で最大80人分くらいまで茹でることができるそう。忙しいシーズンともなると、この工程が1日に3〜4回繰り返されます。

山口さん「伊勢神宮が遷宮の年だった去年は、とにかく忙しかったですね。でも、最近はお店が減ってきているのが悩みどころです」

というのも、近年スーパーなどで安価に「伊勢うどん」が手に入り、専門店でなくても気軽に食べられるようになってしまったから。山口さんはそんな流れに負けじと、「地元を盛り上げていきたい」と強く語っておられました。

山口さん「遷宮の年に合わせて、『田舎あられ伊勢うどん』というメニューを作りました。伊勢にはあられをお茶漬けにして食べる文化があって、それを参考にあられをトッピングした伊勢うどんです。これに限らず、できれば地元の食材を使って、積極的に新しいメニューもつくっていきたいですね」

これ以外にも「山口屋」には、てこね寿司、さめのたれをセットにした「郷土御前」(1日20食限定)など、郷土の味を生かしたメニューがあります。

伝統に支えられた変わらぬ味と、新しい試み。山口さんが仕掛ける新しい波が、「伊勢うどん」をさらに盛り上げていくに違いありません。みなさんもお伊勢参りの際は、ぜひ「伊勢うどん」を味わってみてください!

【店舗情報】
●名代 伊勢うどん 山口屋
住所:三重県伊勢市宮後1-1-18
電話:0596-28-3856
営業時間:営業時間:10:00~19:00(木曜休、祝・祭日は営業)
http://www.iseudon.jp/index.html

※記事中の情報・価格は取材当時のものです。

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