北野天満宮を訪問した周防正行監督と上白石萌音

映画『舞妓はレディ』が大ヒット公開中の周防正行監督と、主演の上白石萌音(かみしらいし・もね)が、映画ヒットの御礼を京都の人たちに伝えるため“京都お礼参りイベント”を行った。

その他の写真

本作は、周防監督が『shall we ダンス?』の前に撮る予定だったという念願の企画を実現させた青春劇。舞妓がひとりになってしまった京都の小さな花街・下八軒(しもはちけん)の老舗お茶屋・万寿楽(ばんすらく)で、舞妓を目指す少女・春子の奮闘をミュージカル仕立てで描く。春子を演じた上白石は、800名を超えるオーディションの中から主役の座を射止めた日本映画界のニューヒロインとして、早くも「本年度新人賞最有力候補!」との声が挙がっている。

上白石と周防監督は、本作の舞台・花街“下八軒”のモデルとなった、上七軒(かみしちけん)の現役の芸妓・舞妓衆7名と一緒に北野天満宮を訪問し、お礼参りを行うとともに、撮影時から公開前のプロモーションに至るまで、本作を応援してくれた芸妓・舞妓衆に直接、ヒットの御礼を伝えた。さらに上白石と周防監督は、京都を代表する繁華街・新京極にも足を運び、舞妓・芸妓衆と共に商店街を練り歩きながら“大入り袋”を配布し、京都の人たちに感謝の意を伝えた。最後にふたりは新京極商店街に面し、芸の成就を祈願するお寺として知られている総本山・誓願寺に立ち寄り、さらなる映画の成功を祈って、扇子の奉納を行った。

上白石は「お世話になった京都、そして上七軒に戻ってくることができてよかったです。今日、新京極商店街を歩いてみて、たくさんの人に『映画観たよ』とか『これから観るよ』と言っていただけて嬉しかったです」と話し、「ここに来て、本当に映画が公開されたという実感がわいてきました。映画が羽ばたいて行って、どこか寂しいような嬉しいような…。でもたくさんの方々から感想をいただいて、本当にとても幸せな気持ちです」と喜びをかみしめた。

周防監督は「京都で取材を初めてから22年。月日が経ったと感じます。ただ、その時間があったからこそ、この映画を作ることができたのだと思います」といい、「今日は上七軒の舞妓さん・芸妓さんの感想を直接聞くことができてよかった。知り合いの芸妓さんからも『プロの目から見て合格!』と連絡を受け、花街にきちんと認められたと感じ、非常に嬉しいです。新京極商店街の練り歩きでは、普段なかなか体験しないことなので、生の反応に圧倒されました。また、舞妓さん、芸妓さんと一緒に商店街を歩いたことで、改めてその華やかさを実感しました」とイベントを振り返った。

『舞妓はレディ』
公開中