米本拓司(FC東京) (c)J.LEAGUE PHOTOS 米本拓司(FC東京) (c)J.LEAGUE PHOTOS

9月27日(土)・味の素スタジアムで激突するFC東京と柏レイソルには、アギーレ日本代表監督にオススメしたい選手がズラリと名を連ねる。9月のベネズエラ戦でゴールを決めた武藤嘉紀と2試合連続でアンカーを務めた森重真人に続く、タレントが揃う。

9月27日(土)FC東京対柏レイソル J1リーグ戦

F東京でアンカーを担うのは、高橋秀人である。クラブでは森重はCBを定位置とする。試合中4バックから3バックへ変更となれば、高橋もCBに入るなど柔軟性を兼ね備える。

セントラルMFとして驚異的なボール回収能力を見せ付けているのが、米本拓司だ。豊富な運動量と確かな読みで米本はノーファウルで相手ボールを奪う。MFに運動量と守備力を求めるアギーレ監督にとって、まさにうってつけの素材である。左SBの太田宏介も効果的なオーバーラップやセットプレーでの精度の高いキックなど、チャンスメイクで貢献する。9月の日本代表から外れたブラジル『W杯』メンバーのGK・権田修一も、13試合連続無敗の守備を支え、代表復帰へ向けて虎視眈々。

9月にインパクトを放った武藤にも、代表に定着した思いはない。胸中にあるのは、「いかにFC東京の勝利に貢献するか」のみである。第25節・徳島ヴォルティス戦では日本代表デビュー後初となるゴールを決めた。今後もゴールとアシストという結果とともに、前線からの守備で貢献するだけだ。

柏の高山薫はスピードと運動量では、武藤に負けてはいない。攻撃だけではない。相手ボールになれば、高い位置からガムシャラにボールを追いかける。その高山と2シャドーを組む工藤壮人も代表復帰を狙う。リーグ前半は結果が出なかったが、リーグ戦第22節、『ナビスコカップ』準々決勝と3試合連続ゴールを決め、第25節・サガン鳥栖戦でも2ゴールをマークした。昨季19ゴールを挙げた背番号9に爆発の予感が漂う。

昨年、日本代表デビューを果たした鈴木大輔も最終ラインで存在感を発揮する。持ち前の対人プレーの強さとともに、CBだけではなくSBもこなすユーティリティ性を併せ持つ。

もちろん、選手たちに「アギーレへのアピール」という思いは希薄だろう。F東京は勝点39・6位、柏は勝点38・8位に位置する。『ACL』出場圏内の3位・鹿島アントラーズは勝点46と逆転の可能性を残す。何よりも、直接対決で柏の10勝4分9敗と接戦を演じてきた好敵手である。両軍とも「このクラブには負けたくない」という気持ちは強い。FC東京×柏レイソルは9月27日(土)・味の素スタジアムでキックオフ。チケット発売中。

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