『ゴーン・ガール』ワールドプレミアの模様

『ドラゴン・タトゥーの女』『ソーシャル・ネットワーク』のデイヴィッド・フィンチャー監督の最新作『ゴーン・ガール』のワールドプレミアが現地時間26日に行われた。プレミアはニューヨーク映画祭のオープニングも兼ねており、会場には主演のベン・アフレックをはじめ、ロザムンド・パイク、フィンチャー監督らが登場。チケットは即完売で、急きょ追加上映が3回行われるなど、大きな注目を集めた。

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本作は、アメリカだけで600万冊を売り上げたギリアン・フリンの同名小説を映画化したもの。結婚5年目を迎え、誰もが幸福だと思っていた妻エイミーが突然、姿を消したことから、事件の容疑者として人々の注目を集めながら妻の捜索を続ける夫ニックの姿と、夫婦の間の秘密を描き出いていく。

プレミアはリンカーンセンター内のAlice Tully Hallで行われ、1000席ほどの会場で2回の上映を予定していたが、チケットは即完売。さらに300席ほどの会場で追加上映が組まれたが、これらも完売した。会場に姿を見せたフィンチャー監督は「ストーリーが持っているパワーに驚いている。ギリアン(・フリン)が明らかにしてみせたのは、自分がどういう人物に見られたいかだけではなく、どういう人と一緒にいると思われたいかについても自己愛的な投影があるということだった」と語り、アフレックは「この作品の魅力はデヴィッド(・フィンチャー監督)にある。リスペクトできる監督とでなければ、演技はしたくないと思った。監督のカットの一言で安心でき、演技を終えられる。彼はいつだって『これはこうするんだ』と言うけど、結局、役者が本当にやりたいと要求すればするほど実現する。それがすごくて、俺は心から尊敬できた」とコメントした。

上映後のレビューも好調で、「デヴィッド・フィンチャーが『ゴーン・ガール』でオスカーに爆弾投下」「『ゴーン・ガール』NY映画祭を開幕、さっそくオスカーへ直行」などの見出しがオンラインに登場している。

『ゴーン・ガール』
12月12日(金)全国ロードショー