7.1chサウンドバー「HT-ST5」がリアルな臨場感を再現 リビングで手軽に使えるホームシアターシステム

2014.9.29 18:28配信
7.1chサウンドバー「HT-ST5」

テレビの前にバースピーカーを設置して、手軽にサラウンド環境をつくるソニーのホームシアターシステム「HT-ST」シリーズ。フラッグシップである「HT-ST7」の音響設計を受け継いだ最新モデル「HT-ST5」が、10月31日に発売される。今回は、ひと足先に「HT-ST5」のリアルで臨場感溢れる7.1chサラウンドを体感した。

●トップシェアを誇るソニーが自信をもって投入

家電量販店の実売データを集計する「BCNランキング」をもとに、昨年の販売数量が多かったメーカーを表彰する「BCN AWARD 2014」で、ソニーはホームシアターシステム部門で最優秀賞を受賞した。今年も1月から8月まで、8か月連続でメーカーシェア1位を維持している。

テレビの前に設置する手軽さで本格的なサラウンドを楽しめるサウンドバー「HT-ST」シリーズは、独自の「S-Force PRO フロントサラウンド」を採用した音の広がりと臨場感あるサラウンドに定評がある。

最新モデル「HT-ST5」は、シリーズの最上位機「HT-ST7」の音響設計を引き継いだ7.1ch対応のサウンドバーだ。税抜きの実勢価格は7万4000円前後と、現在10万円前後で販売している「HT-ST7」よりもかなり抑えられて、買い求めやすくなっている。一方、上位モデルの「HT-ST7」は、バースピーカー部に磁性流体スピーカー、ワイヤレスサブウーファーにパッシブラジエーターを搭載し、最高品質の音を追求したフラッグシップモデルだ。さらに音質にこだわるユーザーにおすすめのモデルだ。

●独自の音響技術で2つのサラウンドモードを新搭載

5.1chなどのサラウンド環境では、スピーカーをテレビの横だけでなく、視聴する人の後ろにも配置する必要があるが、ケーブルなどがじゃまで購入を躊躇している人も多いだろう。しかし、ソニーの「HT-ST5」は、バースピーカー部とサブウーファーだけで7.1chの高音質サラウンドを実現する。

それは、前面のスピーカーだけで仮想的なサラウンド環境を実現する独自の「S-Force PRO フロントサラウンド」があるから。「波面制御技術」で大口径60mmの七つのスピーカーの音の干渉を巧みに利用しながら、広範囲でサラウンドを制御し、立体的な音場を再現する。音をリビングの壁などにバウンドさせる方式とは異なり、部屋の間取りを問わず、クオリティの高いサラウンド空間ができあがる。

さらに、この機能を生かした二つのサラウンドモードを搭載。広い範囲で豊かな音場を楽しめる従来の「ワイドモード(サラウンド1)」と、後方へ回り込む音の再現性を高めた新搭載の「フォーカスモード(サラウンド2)」だ。家族や複数の人数で楽しむなら「ワイドモード」で、一人でじっくりと映画を視聴するなら「フォーカスモード」でと、コンテンツや視聴人数に合わせて切り替えて楽しむことができる。

●音の厚みや音圧を感じられる本格ホームシアター

実際に、「HT-ST5」の「ワイドモード」「フォーカスモード」の音を聴き比べた。まず、映画を「ワイドモード」で視聴する。バースピーカーから約2mの位置にイスを置き、迫力のサラウンドを体感した。音の厚みや広がり、立体的に包み込まれるような音場を、前面のスピーカーだけで再現しているのには驚きだった。

「HT-ST5」は、各スピーカーの音を独立したアンプで駆動させることで、音のよけいな干渉や濁りを抑え、よりクオリティの高い7.1chサラウンドを実現する。さらにグループの映画会社、ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントと提携し、映画コンテンツの「セリフ」「音楽」「効果音」の三つをより忠実に再現するよう、音響技術を駆使して「HT-ST5」の設計・チューニングを行っているという。

続いて「フォーカスモード」で同じコンテンツを楽しんだ。「フォーカスモード」の特徴は、前方にしかスピーカーがないのに後方へ音が回り込んで聞こえるところだ。他社のサウンドバーのように、壁に音をバウンドさせずにどうやって後方に回り込む音を再現しているのだろうか。

ソニーの「HT-ST5」は、スピーカーから出る音の波を高精度に制御する「波面抑制技術」をさらに最適化し、人が音の方向や位置を認知する仕組みを応用することで、後方へ回り込む音を再現している。つまり、人が後ろから聞こえると認識する音を再生することで、前方スピーカーだけで包み込まれるような音場を体験することができるのだ。

実際、聞いてみると「ワイドモード」よりもサラウンド効果が際立ち、さまざまな音が上下左右から自分に向かってくるような臨場感だ。なかでも、特に空中を高速で飛ぶシーンでは、風を切る効果音と同時に風圧(音圧)さえも感じられた。

●周囲を忘れてゲームの世界に浸るリアルな感覚

さらに、ゲームコンテンツを「HT-ST5」で視聴した。こちらも映画と同様、グループ会社のソニー・コンピュータエンタテインメントと連携して、ゲームエンジニアの意図やこだわりを忠実に再現する工夫を施している。

最新のゲーム機「PlayStation 4」を接続すれば、自動で「ゲームモード」に切り替わり、ゲームに最適なサラウンド効果を楽しめる。やはり、その臨場感や没入感は格別。ゲームの3D空間のあちこちから聞こえる音を、それぞれハッキリと聞き分けることができた。

例えば、プレーヤーの周囲で動くキャラクターの足音や、森の中から聞こえる鳥の鳴き声、羽音までが追いかけてくる。まるでゲームの世界にいるような感覚が斬新だ。

このほか、夜中に映画やゲームを楽しむときに便利な「ナイトモード」を搭載。音が響きやすい低音を抑え、高音はしっかり響かせるので、家族や近所に気がねすることなくコンテンツを楽しめる。こうした細かい配慮が、「HT-ST5」の大きな魅力といえる。

さらに、入力されたコンテンツごとに、シアターが最適なサウンドフィールドに自動で選択する「ClearAudio+(クリアオーディオプラス)」を搭載。いちいち設定しなくても常に最適なサウンドで視聴できる。

●音楽CDやスマートフォンの音楽をハイクオリティ・サウンドで

「HT-ST5」の魅力は、映画やゲーム、テレビ番組だけではなく、音楽CDやスマートフォンに保存した音楽まで、あらゆるサウンドを高品質で楽しめることだ。

ステレオモードではあるが、音楽CDを再生するとボーカル、ギター、ドラムといった音の重なりを立体的に表現できる。目を閉じて聴いていると、手前にボーカル、奥にドラムといった、まるでステージ前にいるような臨場感を感じる。

また、NFC(近距離無線通信)を搭載し、対応するスマートフォンをかざすだけでペアリングして楽曲を再生することもできる。家庭で楽しむさまざまなサウンドを、この「HT-ST5」で再生できるのがポイントなのだ。

高価なサラウンドシステムやピュアオーディオまではちょっと手が届かないが、テレビや映画、ゲーム、音楽などをもう少し「いい音」で楽しみたいというユーザーには、まさに「HT-ST5」はうってつけ。ワンランク上の快適なサウンド環境を実現してみよう。(フリーライター・石川貢士)

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