クレカなしでオンライン決済が可能に

決済サービス「PayPal(ペイパル)」を手がけるPayPalは、クレジットカード(クレカ)の登録が不要でペイパル口座に連携させた銀行口座から決済できる機能と、企業から個人への支払いを1回あたり10万円までなら本人確認なしで受け取れる機能の提供を開始する。実装は7月以降に予定している。

これまで、ペイパルを利用するにはクレカの登録が必須だった。新機能が実装されれば、クレカを所持していなくても、銀行口座の自動引き落としサービスを利用してペイパルに対応するECサイトで決済できるようになる。

新機能に対応する銀行は、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、ゆうちょ銀行。新サービスが使えるようになる店舗は、任天堂やPlayStation Store、STEAMといったコンピュータゲーム関連をはじめとして、VODサービスや小売・マーケットプレイス、トラベル・アクティビティ、ファッションなど18社。

また、法人向けの「ペイアウト」を改善することで、企業から個人ユーザーへの支払いや報酬をペイパル口座で簡単に受け取れるようになる。ペイアウトは、ファイルアップロードやAPIを使って複数のアカウントへ一括で支払いができるサービス。支払う側は、支払先のメールアドレスと金額だけ用意すれば、相手がペイパルアカウントをもっていなくても支払える。

口座振替機能を実装する理由について、PayPalの広報担当は「世間のニーズを考慮した経営判断」と説明。新サービスを利用できる店舗や銀行については、「ニーズにあわせて増やしていくことも考えている」という。