(上段左から)平方元基、染谷俊之、美山加恋、凰稀かなめ、(下段左から)入野自由、ハルカ、松本零士、中川晃教、お宮の松 撮影:源賀津己 (上段左から)平方元基、染谷俊之、美山加恋、凰稀かなめ、(下段左から)入野自由、ハルカ、松本零士、中川晃教、お宮の松 撮影:源賀津己

松本零士による名作漫画の40周年を記念した舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~が6月23日に開幕、それに先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、原作者で舞台の総監修を務める松本零士、星野鉄郎役の中川晃教、メーテル役のハルカ、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、キャプテン・ハーロック役の平方元基、大山トチロー役の入野自由、クレア役の美山加恋、機械伯爵役の染谷俊之が登壇。司会は、車掌役・お宮の松が務めた。

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『銀河鉄道999』は、主人公・星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河鉄道999号に乗り、宇宙空間を旅する物語。脚本を坪田文、演出を児玉明子が手掛ける舞台版では、鉄郎がキャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダス、そして大山トチローと出会い、そして母を奪った機械伯爵と対決するまでが描かれる。さらに舞台オリジナル要素として、彼らの物語にある男の人生が交差していく――。

囲み取材で中川は、「鉄郎だけではなく全出演者がこの物語の中で旅をしていることを実感しています。お客様にも『銀河鉄道999』の旅をお届けできることにワクワクしています」と挨拶。ハルカは「ずっと迷いながらつくってきました。この迷いは最後まで続くと思います。でも松本先生がおっしゃった“僕も旅の途中だ”という言葉が私の勇気になりました。迷いながらも最後まで走り抜けたいと思います」、凰稀は「ドラマでもアニメでもない、舞台でしか見せられない『銀河鉄道999』があると思っています」、平方は「作品をゼロからつくっていく中で、皆さんと話し合い有意義な時間を過ごすことができました。原作が素晴らしいものであるからこそ、最後までブレずにやってこられたんだと思います」、入野は「最後まで精一杯、終着駅に向かって走り続けたいと思います」、ガラスの体のクレアを演じる美山は「ガラスの役は初めてでもう一生ないだろうなって、すごく楽しく演じさせていただいています」、染谷は「僕らは僕らにしかできない『銀河鉄道999』という作品を皆さんにお届けしたいです」とコメント。松本はキャストに「皆さんががんばってくださって素晴らしいです。終わりのない夢を果たすためにがんばってください」と激励し、和やかに会見を終えた。

シンプルな舞台セットに、芝居、音楽、映像でどこまでも広がる銀河の旅を生み出す本作。『銀河鉄道999』ならではの心理描写も印象的だ。舞台ならではの物語、舞台だからこその美しい歌唱をぜひ楽しんで。

舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~は6月30日(土)まで東京・明治座にて上演中。その後、7月21日(土)・22日(日)に福岡・北九州芸術劇場大ホール、7月25日(水)から29日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティを巡演。

取材・文:中川實穗