ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会

ディズニーの名曲をオーケストラ演奏と歌で送る“ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会”が、9月26日に東京・東急シアターオーブで開幕。その前日の25日に公開ゲネプロが同会場にて開催され、その全貌が公開された。

同公演は、2002年に日本で誕生したクラシックコンサート。12年目となる今年も、タクトを執るのは第1回より変わらずブラッド・ケリー。演奏は東京フィルハーモニー交響楽団による“ネバーランド・オーケストラ”が務める。8名のボーカリストたちは、ブロードウェイミュージカル『マンマ・ミーア!』でソフィ役を務めたキャリー・アンダーソンを始め、いずれもアメリカで活躍する実力派・演技派が揃った。

コンサートは2部構成。第1部は、東京ディズニーランド(R)の新ナイトエンターテイメントの『ワンス・アポン・ア・タイム』でスタート。夜のシンデレラ城に映し出されるプロジェクションマッピングの実際の映像とともにダイナミックな演奏を披露した。そして第1部最大の見どころが、社会現象的大ヒットを記録した『アナと雪の女王』。オーケストラによる生演奏でアナ雪の楽曲を披露するのは、本公演が世界で初めて。『レット・イット・ゴー』をはじめとする劇中ナンバーをストーリーにそって次々と披露し、観る者を魅了した。

第2部のテーマは、ディズニーアニメの名作『ライオン・キング』。同作の劇中に登場する『サークル・オブ・ライフ』や『ハクナ・マタタ』などお馴染みのナンバーが、オーケストラの大迫力演奏と、ボーカリストたちによる歌と演技で披露された。主人公シンバの誕生から成長、敵役スカーとの戦いまで、アニメのシーンとともに臨場感たっぷりに表現され、ミュージカルを一本観終わったような感動と満足感が広がった。

この日行なわれたゲネプロは、ツアーの幕開けを飾る「プルミエ(初日)・コンサート」形式で行なわれた。このようにディズニー・オン・クラシックでは大規模なオーケストラ編成による「スペシャル・コンサート」や、プログラムの一部を記念日にあわせて変更する「クリスマス・スペシャル」など、日程や場所によって曲目や演出の異なる公演が楽しめる。また、ステージ上にあるディズニーキャラクターを見つけるのも魅力のひとつだ。

“ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会”は、12月23日(火・祝)大阪・フェスティバルホール公演まで、31都市で全52公演行なわれる。チケットは公演によって発売中。

取材・文:門 宏