本作の大ヒットを喜んだディーン・フジオカ(左)と長瀬智也

 映画『空飛ぶタイヤ』の大ヒット御礼舞台あいさつが26日、東京都内で行われ、出演者の長瀬智也、ディーン・フジオカ、本木克英監督が登壇した。

 本作は、池井戸潤氏によるベストセラー小説を映画化した社会派作品。トレーラーの脱輪事故で整備不良を疑われた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬)が車両の欠陥に気づき、製造元であるホープ自動車に再調査を要求するところから、大企業のリコール隠しをめぐる物語へと展開していく。

 この日は、長瀬と本木監督が劇場入り口で観客に“大入り袋”を手渡しするサービスを実施。まさかのサプライズに、観客は「うそでしょ!」と大興奮。「大好きです!」と絶叫する者や、驚きのあまり、いったん後ずさりしてしまう女性ファンもいた。

 その後、壇上に上がった長瀬は「初めてのことでしたが、手渡す時に(相手が)笑顔になるとキュンとしますね」とにっこり。仕事の都合で、ギリギリの登壇となったディーンは「もう少し早く来れば、僕も長瀬さんから(大入り袋を)もらえたんですよね?」と残念がり、長瀬から「一緒に配ろうよ!」と突っ込まれていた。

 今回、運送会社の社長という初めてのタイプの役柄に挑戦した長瀬に、周囲の評価も高まっている。長瀬は、「社長という役柄は、自分でも想像し難い部分もあったけど、そんなことを言っても始まらないので自分がやれることをやったつもり。それがちゃんと伝わったんだなと思い、感謝している」と話した。

 長瀬演じる社長と対立する、ホープ自動車カスタマー戦略課課長の沢田を演じたディーンは「自由気ままに生きてきた僕が大企業のサラリーマンを演じさせてもらえたことが、最初は意外だった。人間はどんな環境でも(心が)揺れるものだけど、信念みたいなものもきっとある。ずっと車線変更を繰り返している沢田がすごく人間らしいなと思いながら演じていた。とても良い経験をさせてもらった」と感謝の気持ちを述べた。

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