「宮川橋もつ肉店」はどんな感じ?

 

最後に野毛にある「宮川橋もつ肉店」へ。

開店は午後4時だが、“激混み”とのウワサを耳にした松宮。開店前の午後3時半過ぎに店へ。突撃で店長の風間さんに取材を申し込む。すると、突然ながらもOKしてくれる。

「宮川橋もつ肉店」は「車橋もつ肉店」の店長(大将)が約3年前に開業。

もともと風間さんは「飲食とはまったく別の仕事をしていた」という。しかし、「もっとやりがいのある仕事をしたいと思っていた」と風間さん。そんな折、本牧の知り合いから「飲食店をやらないか」と声がかかり、今に至るとのこと。

風間さんが修業したのは本店の車橋もつ肉店ではなく、宮川橋もつ肉店。本店の大将にも何度か教えてもらったそう。後は自身で本店に通い、「見て食べて覚えた」。主に「BENTEN」にいる「茅野さんのもとで修業をした」とのこと。
 

営業中はとても忙しく、ひたすらもつを焼く

現在は「おいしかったよ!」「また来るね」とお客さんから言ってもらえるのがうれしいそうだ。毎日が充実しており、「やりがいを感じている」と風間さんは語ってくれる。

「車橋から受け継いでいること」を尋ねると、「1人のお客さんを大切にすることですね」との答え。また、食器を自分で下げる「セルフサービスも受け継いでいる」。だが、1人で初めて来店し、店の勝手がわからない人には目を配り、「声をかけるようにしている」そう。ほかには「前払い」というのも共通だ。

 
食べ終わったら食器やコップはこちらへ
“イス1脚100円”も踏襲
 

と、ここで店内をじーーーっと見渡す松宮。「この空間、どこかでみたような・・・」一人考え込む。

・・・数秒後。

「!!!!」ああっ! この“打ちっぱなし感”は・・・。本店と同じく「駐車場だったのでは!?」との結論に達する。風間さんに尋ねると“元駐車場”という推測が当たっていたと判明! 「へええー!!!」「ここも受け継いでるんだ!」と興味深い事実に唸る松宮。

 

そこはかとなく漂う“打ちっぱなし感”の中で・・・
上を見上げるとシャンデリアが!
 

「逆に違うことは?」との問いには「うーん、なんだろう・・・」と答えに悩む風間さん。店内をさらによく見渡すと、テーブルの間隔が「ゆったりとしている」と気づく。そのことを風間さんに言うと、「ほかの人を気にせず食事ができるように」との想いから「テーブルの間隔を広く取っている」と教えてくれる。料理の味付けは各店舗の店長の好みを反映しており、「若干違うかな」とのこと。

客層は「1人からグループで来るお客さんまでさまざま」。野毛という場所柄、「はしご酒をする方も多い」ようだ。

こだわりはその日に仕入れたものは本店と同じく「その日に出す(by風間さん)」。お話を伺っていると、「早く食べたい」という気持ちになってくる。

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