『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』(C) 2014 Warner Bros. Ent. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights Reserv

『キック・アス』『キャリー』のクロエ・グレース・モレッツが主演を務める『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』が今週末から公開になる。本作はサブタイトルに“愛が還る場所”とついているが、劇中では男女の恋愛だけでなく、家族への愛や友情など、様々な愛のドラマが描かれている。

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本作は、自動車が交通事故に遭い、一緒に乗り合わせていた家族を失ってしまった主人公ミアが、昏睡状態の中で、チェロ奏者になることを夢見て努力してきた日々や、愛する家族、そしてミュージシャンの恋人に想いをはせながら、この世を去るべきか、ここにとどまるべきかで揺れ動く姿を描いた作品。アメリカの人気若手女優モレッツの主演作だけに、若い男女の恋や、夢を追う姿がメインに描かれるが、主人公の成長を見守る親や、孫を愛する祖父、そして悩む主人公に寄り添う友人のドラマも登場する。

公開前に行われたモニター試写会でも10代、20代だけでなく、子を持つ親の世代からも好評を集めているそうで「家族愛、恋愛、友人愛と色んな意味で泣かされた」「家族、友人、恋人が大切であるというのを改めて実感。たとえ独りになっても独りではないと生きる勇気が湧いた」「子には子の、親には親の見方ができる映画。誰もが経験したことのある気持ちが上手に描かれていて、見ていて何度も涙が出た」「ふだん、当たり前に思っている親の愛情とか、友達の大切さについて考えさせてくれる映画だった」などの声があがっているという。

本作を手がけたR・Jカトラー監督は「小説を読んで家族愛の描写に感動した。ミアは事故にあって“ある気付き”を得るんだ。そのメッセージに心を打たれたし、きっと映画を観る人にも訴えるものがあるよ」と言い、モレッツは「「悲しい物語だけれど、希望にもあふれている。観終わった後は前向きな気持ちになれる映画よ」とコメントしている。

ちなみに、モニター試写会では男性客からも高い評価を集めており、公開後は幅広い層の観客が劇場に足を運ぶことになりそうだ。

『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』
10月11日(土) 新宿バルト9、梅田ブルク7ほかロードショー