「ひかりTV」の4K(左)と従来のハイビジョン映像

NTTぷららは、映像配信サービス「ひかりTV」で、光回線を通じた4KでのVODサービス「ひかりTV 4K」の提供を10月27日に開始する。4K映像を商用サービスとして提供するのは国内初。

4K映像は、税込み月額3780円の「お値うちプラン」、2700円の「テレビおすすめプラン」、同じく2700円の「ビデオざんまいプラン」、1080円の「基本放送プラン」で視聴できる。「フレッツ 光ネクスト」に契約し、シャープ、東芝ライフスタイル、ソニー、LGエレクトロニクス、パナソニックが発売する「ひかりTV」チューナー内蔵の4K対応テレビか、「ひかりTV」が12月下旬に提供を開始する4Kチューナー「ST-4100」を市販の4K対応テレビに接続することでサービスを利用できる。「ST-4100」のレンタル料金は、税込み月額1944円。ソニーが10月18日に発売する4Kメディアプレーヤー「FMP-X7」も、2015年春以降に対応する。

コンテンツは、オリジナル作品29本やNHKオンデマンドをはじめとするテレビ局など各社制作のドキュメンタリー、映画、ドラマ、バラエティ、スポーツ、音楽など、短編作品から長編作品まで110本以上のラインアップでスタート。すでに提供中の約3万本のビデオ作品に加え、4K映像を従来の料金体系のままで楽しめる。今後は、TBSテレビやテレビ東京との共同プロジェクト作品などを追加し、年度末に200本以上の作品を提供する予定。

4K映像の技術方式は、解像度が3840×2160ピクセル、動画圧縮方式がH.265/HEVC、音声圧縮方式がAAC、配信速度が30Mbps以下、フレームレートが秒間60~24秒。秒間60フレーム(60p)の高品質4K映像を、商用のVODサービスとして提供するのも世界初だ。

「ひかりTV」は、NTT東日本・NTT西日本の光回線「フレッツ 光ネクスト」を通じて4K映像のVODトライアル配信を2014年4月8日に開始するなど、これまで商用化に向けた技術開発や検証、4K映像の制作や調達を進めてきた。