初体験「トロとんタン」って何?

なにやら見慣れない料理を発見。「肉匠特製壺漬けホルモン」である。

「豚の大腸や牛の小腸を、塩ダレに漬け込んだものを、濃厚なもみダレにさらに漬け込んであります」

しっかりとした味付けのタレと、噛みごたえのあるホルモンが美味。ふつうのホルモンよりも、タレのおかげなのか、奥深い味わい。

同様に、「肉匠特製壺漬け焼肉」もある。こちらは国産牛のカルビと豚肉のミックス。

肉匠特製壺漬けのホルモンと焼肉。食べ比べて好きな方、あるいは両方を追加すべき。

もうひとつ変わった食材を見つけた。「トロとんタン」。

店長、なんですか、トロとんタンって?

「トンとろは、豚のネック。とんタンは豚の舌。舌の付け根と首元の部位が、トロとんタン。豚のネックとタン、両方の食感をお楽しみいただけます」

焼けたらレモン汁に付ける。さっぱりしているのでいくらでも食べられる。

締めはやはりご飯物。

ビビンバ

今回頼んだ「ビビンバ」もあれば、「さっぱりクッパ」はもちろん、白いご飯の他、ソウメンもあった。焼肉屋でソウメンはかなり珍しい。これからの季節は嬉しいかも。

好きな料理の食べ放題を楽しんだら、最後はデザート。

焼肉屋のデザートといえば、シャーベットとアイスクリームしか食べた記憶がない。というか、おざなりのデザートしか用意されていたためしがない。焼肉屋にとってデザートはその程度の存在だ、と長年認識してきた。

ところが、この店ではいつでも8種類以上用意されているというのだ。

ちなみに、この日(6月5日)は、「籠盛りふんわりフロマージュ」、「西尾抹茶ケーキ」、「肉匠とろける贅沢壺プリン」、「ぷるるん和ゼリー」、「濃厚ショコラパフェ」、「クラッシュ珈琲ゼリーとバニラアイス カラメルソースがけ」、「果肉たっぷりマンゴー&パイナップルケーキ」、「さっぱり柚子シャーベット」、「バニラアイスのフルーツ添え」、「とろとろ濃厚杏仁」、「柚子ゼリーのフルーツ添え」の計11種類。

女性ならずともデザート好きは少なくない。何を食べたいか決められないときは、全部頼んじゃえ。

「申し訳ございません。お腹いっぱいになっていただく食べ放題の店ですが、デザートだけは1品でしめていただきたいと思っています。心を込めて、丁寧に盛り付けさせていただきますので、お一人様1品でお願いします」

料理の合間に、デザートを箸休め的にほお張る人もいるらしいが、ひとり1品がキマリ。

焼肉の後、口の中をさっぱりさせてくれそうな「さっぱり柚子シャーベット」を選んだ。

デザートも充実

肉は、コースよって注文できるものとできないものがある。けれど、デザートは全コース共通。

季節ごとに変わるデザートもあるという。

120分間飲み放題もある(1,280円、税別)。

店内

●国産牛焼肉食べ放題 肉匠坂井 武蔵野桜堤店

住所/東京都武蔵野市桜堤3-36-4
営業/月〜金 17:00〜24:00、土日祝 16:00〜24:00
電話/0422-60-2919 順番受付専用ダイヤル/050-5306-5335

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。