アトキンスダイエット

現在日本でもブームになっている「低炭水化物ダイエット」の先がけとも言える、アメリカ発のダイエット方法。アトキンス博士(故人)が提唱したことからこの名前が付いた。特徴はなんと言っても“炭水化物の極端な摂取制限”。

一般的な低炭水化物ダイエットは摂取量を90グラム、130グラムなどに設定することが多いが、このアトキンスダイエットは20~40グラムが上限。ごはん一膳だけで軽く制限突破してしまう厳しい量だ。これにより体脂肪が分解されやすい体質を作り、痩せようというのがアトキンスダイエットの基本。タンパク質と脂肪については食事制限をしなくていい、リバウンドしない、成人病予防にも効果があるなど多くのメリットが語られてきた。

本場アメリカでは10年ほど前に大流行したというが、現在は多くの専門家が極端な炭水化物制限の危険性を指摘している。また、提唱者のアトキンス氏自身が100キロ超の体重であり、心臓病を抱えていた点などから、これを知った日本のネットユーザーからも「本当に健康にいいの?」と疑問視する意見が聞かれる。

とはいえアトキンスダイエットで問題視されているのは炭水化物のいきすぎた摂取制限であって、低炭水化物ダイエットすべてが否定されたわけではない。炭水化物をどの程度まで抑えれば健康リスクを下げつつ痩せられるか? アトキンスダイエットについて詳しく調べることは、その適切な“さじ加減”を知るのに役立ってくれるはずだ。

 

肉食ダイエット

肉を好きなだけ食べて痩せられる!という、肉好きにはたまらないダイエット方法。肉と野菜類をメインに食べ、麺類やご飯は控えるという点で「低炭水化物ダイエット」の一種とも言える。

肉類(特に牛肉や羊肉)には脂肪を燃焼させるL-カルニチンが多く含まれていて、いっそうダイエットには効果的なのだという。

肉はできるだけ脂肪部分を取り除くこと、野菜は炭水化物の多い根菜類を避けること、フルーツ摂取も控えること、並行して運動もすることなどが実践する時のポイント。

デメリットは通常の低炭水化物ダイエットと同じく、極端な炭水化物の制限は健康を害するおそれがある点。また「肉をたくさん購入するのでお金がかかる」という肉食ダイエット特有のデメリットも無視できない。場合によっては魚や卵でも代用はできるそうだ。

ネット上では意外に(?)このダイエット方法での成功体験談が多く見られ、テレビ番組でタレントの渡辺直美さんが「2ヶ月間に8.5キロ減量」を達成したのも有名。きちんと方法論やリスクを理解したうえで実践するなら、効果を見込めそうなダイエット方法と感じられる。