ラップバンド手術ダイエット

外科手術により胃袋をバンドで締め付け、ごく少ない食事量で済むようにするダイエット方法。バンドで狭く区切られた胃の上部にさえ食物が入れば満腹感をおぼえるため、食べる量を大幅に減らせるという(消化・吸収は普通に行なわれる)。

効果はきわめて大きく、体重が半分以下になったというケースもテレビ番組などで紹介されている。現在はバンドの締め付け具合を変えられるようになっており、減量ペースを術後に調整できるのも嬉しい。ダイエットが不要になれば、再手術でバンドを取り除くことも可能だそうだ。

欠点があるとすれば、やはり導入のハードルが高い点だろう。いくつかのクリニックで手術コストを調べたところ、おおむね100~150万円と高額。また、外科手術だけに合併症などのリスクが存在する。そもそも「普通の肥満治療で効果が出ない患者さんだけが対象」「美容目的での手術はしません」ときっぱり断っている医療機関もあるほどで、気軽に手を出せるダイエット方法ではなさそうだ。命に関わるほど肥満状態になった人のための選択肢……といったところだろうか。

 

青色ダイエット

食べ物を青色に見せることで食欲を減退させるダイエット方法。自然界には“青色の食べ物”がほとんど存在せず、あったとしたらそれは腐った肉など有害な食物である。だから人間には本能的に、青い物を食べることを避ける心理が働くという。人間は物を食べる時、視覚からの情報も多く取り入れている。その視覚情報をコントロールすることで痩せようというわけだ。

実際のやり方を調べてみると、「食卓の照明を青っぽい色にする」「食器類を青に変える」「青色レンズのメガネをかける」など極めて多彩。目の前の食べ物を撮影したら、それをいかにもマズそうな青色に変換してくれる「ダイエットカメラ」というスマホアプリも公開されている。さらに日本人のソウルフードともいえる“お米”を青く見せてしまう「ダイエットふりかけ」が話題になったことも。

人の心理に働きかけて食欲を抑えるのは先述した「ティエリアダイエット」と共通しているが、こちらは別にアニメファンでなくても実践できるためハードルが低い。ただ少し気になるのは「○ヶ月で○キロのダイエットに成功した」など具体的な体験談に乏しいことだ。一時的に食欲が落ちたとして、はたして長期間続けられるダイエット方法なのか。その部分はやはり自分で体験して確かめてみるしかなさそうだ。

 

まとめ

このように、ざっくり調べてみただけでもダイエット方法は多種多様。それぞれ理論や実践方法が違い、同じダイエット方法でも効果の出る人と出ない人がいる。中には理論があやふやなもの、健康を害してしまいそうなものまであるため、実践する前の情報収集はしっかり行ない「健康的に痩せること」を目指したい。

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。