すべての学力の基本は国語力

昨今は、早くから英語を教えなくては、と焦る親も増えていますが、すべての学力の基本は国語力です。国語力とは具体的には、インプットする「読解力」と、アウトプットする「表現力」です。

理系の問題でも、問題文は文章で書かれています。そんな時に、問題文を正しく理解できていなかったら、正解にたどりつくことはできません。

山口さんの勉強法のベースになったのは、小学校6年間の自宅学習だったそうです。

その間、学校から、自宅でやった学習を提出するという課題が出た時に使ったのが、国語の教科書。

「教科書を黙読、音読、ノートに書き写す」という3ステップを行い、課題とし、それが後々の山口さんの「繰り返し読む」勉強法につながっていったのだとか。

音読はお母さんが聞いて、フィードバックを返してくれ、真由さんは何度も読み、書くことで得た知識を記憶に定着させていったそう。

さらに基本は体力

地道な努力を続け、いざという時に集中力を発揮するためには、体力のあるなしにかかってくる、と山口さん。

子どもの体力づくりには、規則正しい生活を送ることがなによりも大事です。遅くまで勉強をがんばっても、次の日に響くようでは問題です。早寝早起き、バランスのいい食事、適度な運動で蓄えられた体力は、将来的に「受験体力」になります。

そのためには、親も遅くまで起きていたりせず、生活リズムを乱さない毎日を送ることが必要になってきますね・

タブレットやパソコンよりも大事なこと

今の子どもはデジタルネイティブ。生まれた時からスマホやタブレットが身近にある生活ですが、今の時代においても、「手を動かす」ことの有益性は失われません。書いて覚えることで、記憶力は強化されるのです。

また、子どものがんばりを見える化させることが、子どものさらなるがんばりにつながります。

手書きのノートを最後まで使い切ったら、見えるところに積み上げていきましょう。数が増えるとともに、達成感も増していきます。

「努力が分かりやすく感じられれば、それは自信になります」とは山口さんの弁です。

まとめ

勉強法にウルトラCはありません。結局は努力が実を結ぶものですが、大切なのは、努力をどれだけ楽しめるか、ということなのではないでしょうか。

山口さんは、自分の勉強を見てくれるお母さんがいつも楽しそうだったと言っています。親が面白そうにしていれば、子どもも引き込まれて興味を持つもの。

子どもの地頭は生まれつきではなく、生活の中から育てるもの。家庭でできることから、始めてみてくださいね。