ハイテクな館内

「貸出返却カウンター」。後ろは児童コーナー
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ここからは入口に戻って、施設のハイテク機能をご紹介。

テープカットが行われた「貸出返却カウンター」は、ほかの図書館と同じように職員が貸出や返却を行う場所だ。

 
予約本受取コーナー
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予約本照会機
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ネットなどで図書の貸し出し予約をしている場合は、エントランスからまっすぐ進んで、「予約本受取コーナー」に入る。

左手の壁際に「予約本照会機」があり、バーコードリーダーに図書カードをかざすと棚番号や書籍名などが記されたレシートが出てくる。

右手には、ゆるくカーブした書棚が並んでおり、上部に数字が振ってある。レシートに記された棚番号の場所に行けば、予約した本が並んでいるので、その本を「自動貸出機」に持って行く。

 
カバーと本体の間にセットされていて見えないこともあるICタグ
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自動貸出機。左の黒いボード状のものが読み取りアンテナ
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図書館の本にはすべてICタグが入っており、貸出機はそれを読み取る。
貸出機の使い方は、バーコードリーダーに図書カードをかざし、隣にある黒い板状の読み取りアンテナに借りたい本を乗せるだけ。このアンテナは薄い本だったら10冊程度を一気に読み取ることができるらしい。
データの間違いがなかったら「貸出」ボタンを押してレシートを受け取り終了だ。

開架の一般書コーナーにも自動貸出機が設置されているので、本棚から借りたい本を自分で探して自動貸出機で借りることもできる。

この自動貸出機は、今後、川崎市のほかの図書館にも設置される予定だとか。

 

自動書庫。中心の柱が前後に動き、上下の棚から目的の本が入ったコンテナを引き出す。戻すのも自動
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そして中原図書館のもうひとつの目玉は、「自動書庫」。開架の一般書は自分で歩いて探せるが、並べきれない本のために巨大な書庫がバックヤードにあって、目的の本が自動で書庫から運ばれてくるのだ。

自動書庫は3~6階部分の590.72㎡の面積に、28万冊の資料を収蔵できるとあって、かなりの省スペース。

ここで引き出されたコンテナは搬送機でバックヤードの整理作業室に自動的に運ばれる。そして、そこで必要な本を職員がコンテナから抜き出し、ICタグを機械で読み取ると、残りの本が入ったコンテナは戻される。

 
コンテナから目的の本だけ取り出して機械で情報を読み取る
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入れる本の大きさごとに何種類かのコンテナがある
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登録・相談カウンター。本が来ると青いモニターに番号が表示される
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本はサイズごとに収納されている。ICタグで管理しているので、どのコンテナに戻しても大丈夫とのこと。すごい!

取り出された本は、「登録・相談カウンター」で受け取る。