6・子供がつまみ食いをしたとき

子供「ボクはやってない! ボクは無実だ! つまみ食いなんてしてないんだ!」

ママ「じゃあ……これはなに……? 丸いケーキを1個買っておいたはずなのに、いつの間にか三角の1個になっちゃってるのは……? そして、ユウトの口がサンタクロースになっている理由は……?」

子供「それは……えっと……ひも爺! ひも爺のせいだよ! ボクはまったく食べたくなんてなかったのに、ひも爺がボクに妖術をかけたせいで食べざるを得なかったんだ!」

ママ「ひも爺はママが食べました」

子供「え……」

ママ「お昼ご飯に、タケノコの煮物にしてね。凄く美味しかったわ。ごちそうさま!」

子供「ママって……妖怪より強いの?」

ママ「そう、ママはどんな妖怪よりも強いの。あらゆる妖怪を支配する最強の存在なのよ! で、ひも爺がどうしたのかしら?」

子供「ごめんなさいボクがやりました(ガタガタ)」

 

©LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2014

とまあ、こんなふうに妖怪をしつけに使うのはとっても効果的! 昔の人も「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるよ」とか「悪い子にしてるとナマハゲが来るよ」なんて感じでしつけをしていましたよね。

もはや社会現象となった妖怪ウォッチブーム、上手く活用しないともったいない! 賢く育児に使わせてもらっちゃいましょう!

 ライトノベル作家、翻訳者、ライターなど、無節操になんでもやっています。商業小説のデビュー作は『ごはん食べたい! -なんでもしますから?-』です。今の夢は自著のライトノベルがアニメ化されることと、ギャグ漫画の原作者になること。お腹いっぱい美味しいごはんを食べたいです。