しかし、『OH MY GOD ‐Japanese Ver.‐』で黒のハットをかぶりダンディなムードを作りだし、『君のせいで』のラストでバロが客席に背を向けて両手を広げてキメたところから『Beautiful Lie』へのイントロになだれ込むクールさ。

そして、『Beautiful Lie』でゴンチャンが跪きながらソロ・パートを熱唱するドラマティックさは、音楽とともに視覚的にもテンションを高める。

一糸乱れぬ群舞はないが、表現力ということなのか、彼らのステージには物語性があるのだ。まるでラスベガスでのショーを思わせる『SEOUL』、ピアノアレンジの『歩いてみる』、ハーモニーを聴かせた『THIS TIME IS OVER』までのメロウな構成や、アコースティックギターのアレンジとなった『Empty Mind』でのシヌゥのローングトーンをきっかけに軽やかなテンポを刻む流れなど、生バンドとメンバーたちの声の個性が活かされたアレンジや演出で楽曲の世界観が上手く表現されており、音楽通が聴いても「なかなかやるな!」と思わせるもの。

うってかわって後半の『イゲ ムスン イリヤ~なんで?どうして?』からラストまでは、怒涛のアイドル・ポップ・チューン・コーナーに突入。ファンと一体となった多幸感あふれるライブで魅せた。

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