■確かな実力と実績!

 

飯伏がいくらキャンプ場でプロレスをやるようなクレイジーさを持ってるからといって、ただの色物ではマニアから評価はされない。飯伏はきちんとした実力があるからこそ、どんな層からも認められているのだ。類まれなる運動能力で、デビュー直後から期待されていた飯伏は、次々とビッグチャンスを与えられ、それらをことごとくクリア。ついには業界最大手である新日本プロレスのベルトも獲得してしまった。しかもそれがDDTという小さなインディー団体(※とは言いつつ、最近は急成長を遂げてます)に所属したままだったから痛快だ。

 

そして昨年、飯伏はとうとうDDTと新日本という2団体と契約を結び、現在も両団体に出場中という規格外の活躍をしている。プロレスをわからない人に説明すると、「巨人と阪神の両チームに所属して試合をしてる」とか、「AKBとももクロ両方のライブに出てる」とかそういう無茶なことだと思ってくれていい。

 

■バックボーンは「プロレスごっこ」!

 プロレスラーの大半は、子供時代にプロレスごっこの経験があるものだが、飯伏のそれはレベルが違う。

 

「ファン当時、相手を頭から落とす危険な技が流行っていたので、それを見て後頭部から落ちる練習をしていた」

「小6のとき、校庭の朝礼台やプールでファイヤーバード・スプラッシュ(※プロでも使い手があんまりいない、トップロープからクルクル回転して落ちる高難易度の技)を放った」

「小学校卒業後、地元にあるプロレス団体の入門テストを受け、ムーンサルトプレスなどを披露するが『義務教育を受けてからまた来い』と言われる」

 

 

などの常識離れしたエピソードは多い。

 

ちなみにプロ入りしてからの飯伏は、対戦相手を脳天からマットに突き刺すような、人を人とも思わない危険な技を稀に見せるのだが、これらの多くはプロレスごっこ時代に考えたものだという。