FUNAIブランド初の有機ELテレビを発表するヤマダ電機の山田昇会長

ヤマダ電機は7月4日、船井電機と独占販売契約して製造した「FUNAIブランド」の4K有機ELテレビと4Kテレビ、BDレコーダーの2018年モデルを発表した。FUANIブランドの有機ELテレビは初。7月14日に発売する。

4K有機ELテレビ「7010シリーズ」は65型と55型の2機種。価格はオープンで、税別の実勢価格は、65型「FE-65U7010」が39万9800円前後、55型「FE-55U7010」が25万9800円前後の見込み。

スタンドが正面から見えない狭額縁のミニマルデザインを採用したほか、1TBのHDDを内蔵。高画質技術のHDRに対応した独自開発の高画質エンジン「クリアピクスエンジン 4K HDR OLED」を搭載する。あわせて、4K対応テレビの5シリーズ12機種、BDレコーダーの3シリーズ6機種を同日に発売する。

ヤマダ電機の山田昇会長兼取締役会議長は、「(FUNAIブランドは液晶テレビ全体で)当初、5%の販売金額シェアを掲げていたが約7%を獲得できた。今後は、シェア15%を目指す」と、FUNAIブランドのテレビが目標より上回る実績だったことから強気の姿勢。なお、2020年までのシェアとして掲げた20%という計画は予定通りとしている。

また会見では、12月に実用放送が開始される「新4K衛星放送」に対応したチューナー内蔵のセットトップボックスを10月に発売する計画を明らかにした。

船井電機が日本市場にカムバックしたのは昨年6月。ヤマダ電機との独占販売契約を結ぶという異例の販売戦略で注目を集めた。有機ELテレビの展開については、当時から「2018年夏に販売する」と予告、今年5月に発表した「2018年度の経営方針」でも投入計画を明らかにしていた。