4軒目、愛梨 ジュエリー先生

生命線に入る横線は障害などを示すそう
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手相の見方:利き手の左手が現在、右手が持って生まれたもの。

両手の見方を説明し、「生命線に障害線が細かく入っているわね。子どものころ、体が弱かったのね。大きな病気や骨折をかなりしているでしょう」と健康面から始まった鑑定。
どうやら、手術数回、骨折を5回していることが手相に出ているようだ。

「感情が人差し指と中指の真ん中にきているのは、面倒見が良過ぎる証。人の世話をしすぎですね。でもやってて良いのよ」と、ここでも身に覚えがあることを。

「40代の前で運命(仕事)線が途切れているから転職したのね。やる気もある。ずっと働き尽くめで稼ぎはあるけど、出ていくことが多いのね」
筆者の手の平の弾力を確かめながら、「働き疲れね。休めるときに休みましょう。お金にはしっかりしていて計画性があるから大丈夫」と金銭的なことにも付言し、すべて納得の筆者。

 

人相も見ながら判断しているそう
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これは、手相だけでなく人相も診て判断したのだとか。
「眉は運気を表すから、あなた(ライター山口)の目の感じだともう少し濃い方が良いわね」とアドバイス。

同行していた編集部・宮城の眉の濃さは良いとのこと。

特別に宮城の手相も診てくれる先生。
「お酒呑みすぎてるわね。生命線が分かれていて、生まれた土地を出ている。けっこう遠いところね。あぁ、デリケートなんだ。職業を乗り換えたわね。独立独歩タイプですね」と矢継ぎ早に診断。

そして「あぁ、彼女いないね? ごめんなさいね。手が物語ってるのよ。恋愛まで行く前に別れることが多いようね」と、故郷、沖縄を離れ、彼女はおらず、1人暮らしで呑んでばかりの宮城は苦笑するだけだった。

「算命学」では、生年月日を聞き、宇宙盤を使うことも。その先の方向性も見えるとのこと
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ジュエリー先生は、幼いころから父親の心が読め、人の手を見ると言葉が浮かぶそう。中学生から手相に興味を持ち、独学で勉強を重ね、占い師としても30年以上の経験も積んでいる。

「手は外なる頭脳。物語る」と言い、生年月日が分かればもっといろいろなことが分かると話す。「建国記念日でも国の様子が分かるもの。算命学は歴史があり、おもしろい」と、占いの領域を超え、学術としての興味もそそられた。

 

5軒目、えがおの神様 河野順子先生

ご主人の話もしながら、家庭運や恋愛感を伝授
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手相の見方:左手が右脳、右手が左脳。

華やかなテーマパークの2階にある、ブースで迎えてくれた河野先生。
「両手を出してみましょう、人間の体は陰陽と対になっていて、両手で両方の脳、大脳を見る感じです」と説明してから、鑑定スタート。

「特徴的なところからお話しますね、大きく枝分かれしている感情線がとても豊か、人と関わるのが好きなんですね。愛情豊かで、紹介やお見合い結婚など、良い条件を積まれても見向きもしない、自分の気持ちを大事にする恋愛型」と恋愛感を解説。

たしかに、「3高」が流行していた当時に真逆といえる学生と婚約した筆者は、条件を見ながら見定めするタイプではないといえる。

「自立心が強いし、それが向いている」と鑑定
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基本性格や仕事の適正などは、先の4軒とだいたい同じ内容。

「学生時代から家を出て、自立しているのではないかしら。生命線から財運線が延びている感じを見ると、自分のやり方で何か生み出して自分でお金を作るタイプ。やりたいと思ったら、困難に感じても乗り越えるのが生きがいね」と鑑定し、「お金を生み出しても、貯め込むタイプではなく、経験や人のために使っていますね。それが向いていると手相に出ていますよ」と、自分のポリシーとも言える部分を代弁されたようだった。

「手相は予言や、当たる、当たらないではなく、自分がわかるということなんです。精神が人間を生かすので、どう生きるか、考え方を見直せるもの」と先生。

恋愛相談もよく受けるという先生が、例に出して語ってくれた。
「この人と結婚できるか、幸せになれるか、などとも聞かれますが、しようと思えばできると思うんです。自分で選んでいるだけなので。この人と幸せになれるか、ではなく、『この人となら苦労しても良い』と思える自分がいるか、どうかを気付かせるものだと思っています」と先生。手相占いは「予言ではなく、自覚を促すもの」と話した。


このように5軒で鑑定を終えた。言い回しは多少違うが、4軒以上で共通して言われた内容は、
「手相がはっきりしていて生命力が強い。空想や妄想壁がある。芸能・芸術・文学などのクリエイティブな仕事に向いている。直感や第六感のようなものが強い。組織の中より自立して成果を出す。前向き・やる気がある、人あたりが良い。人に頼られる。気がやさしい。マイペース」
とのこと。自覚症状多いにアリ。

そのほか、1店舗だけで言われたこと。
鳳・・・晩年型で財運がこれから安泰。晩年、人に何か教える立場に。
福運閣・・・異性にモテる。がんこ。不器用で真面目過ぎる。
華陽園・・・24歳で結婚。小説家に向いている。肝臓に気を付けて。
愛梨・・・骨折が多い、稼いでもお金は出ていく。健康でいれば子どもは2人。
えがおの神様・・・大恋愛型。経験のためにお金を使う、社会貢献の気持ちが強い。

それぞれの先生に背中を押された気分
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調査した結果、生命線や頭脳線などベースの見方はだいたい同じため、性格や適職などはおおまか一致した。それに加え、先生によって、人相学や算命学などを取り入れ、鑑定経験から学んだことも生かし、独自の見解を入れているため、助言が異なってくるのだろう。

手相占いの中ではなく、タロットなどの別の占いを追加する場合は、どの店舗も別料金になるので、鑑定前に確認することをおすすめする。

 

取材を終えて

あまり占いに興味がなかったが、身なりや誘導だけでは言い当てられないことを示されたことも多く、手相に何かしら人となりが反映されていると感じた。

手相は未来を予言するものではなく、現状のプロフィールのようなものであり、自分の脳を客観的に見られるツールなのかもしれない。鑑定結果を聞いて、どう判断し、未来を作っていくかは自分自身だと感じ、己を見直す良い機会となった。

先生からの助言は身に染みるものばかりだった。
納得した方も、疑いを持った方も、いちど中華街で試してみてはいかがだろうか。
 


※本記事は2014年9月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

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