便利なワイヤレス充電器にも注意すべき点はある

iPhone XやiPhone 8、iPhone 8 Plusは、背面がガラス素材になり、置くだけで充電できる「Qi 充電器」に対応した。「Qi(チー)」は、ワイヤレス充電に関する世界標準規格。ケーブルを接続する手間がかからず便利なものの、注意すべき点が五つある。

注意点の一つは、充電するiPhoneと充電器の間に何も置かないこと。磁気テープやRFIDチップを搭載した一部のクレジットカード、セキュリティバッジ、パスポートなどは破損してしまう恐れもあるからだ。スマホケースにSuicaやPASMOなどの交通系ICカードを収納しているユーザーは、とくに注意しなければならない。

対処の例としては、ベルキンの「BOOST↑UP Special Edition ワイヤレス充電パッド(F7U027dqWHT)」のような、異物検知機能を搭載した製品を用意するなど。この製品なら、iPhoneを業界最高レベルの7.5Wで高速充電できるため、わずかな時間置いておくだけでもある程度の充電が可能だ。2年間の製品保証があるほか、正しく使っていても接続した機器に不具合が生じた場合には、同社が2500ドル(約27万円)まで保証するので、安心して使える。

二つめの注意点は、厚みのあるケース、金属製のケース、バッテリケースなどに収納しているデバイスをそのまま置かないこと。充電されなかったり、充電に時間がかかったりと、不具合の原因になる可能性がある。あらかじめケースの熱さや素材を確認しておけば、避けられるだろう。

三つめは、振動による位置のずれだ。通知を受信したときにバイブレーションで充電位置からずれてしまうと、充電されなくなるかもしれない。バイブレーションをオフにするか、おやすみモードをオンにしておくと防げる。

四つめは、バッテリが熱くなりすぎると自動で充電をストップすること。高温状態はバッテリ寿命を削ることにつながるので、80%以上の充電を制限する機能を備えている。温度が下がれば充電を再開するので、涼しい場所ならスムーズに充電できる。

近ごろは、カウンターやテーブルといった家具を「Qi」対応にカスタマイズするケースも出てきた。海外では、家具メーカーのIKEAがコンシューマ向けにワイヤレス給電機能を搭載した家具を提供している。消費者が自ら組み込むこともできるという。家庭に同じような製品が普及し始めたら、気がつかないうちに異物を置いてしまわぬよう、整理整頓する習慣も身につきそうだ。

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます