このつんく♂さんのブログをチェックしていると、やっぱり意識下でアーティストのキャラクターに引っ張られて曲が出来上がるという制作構造は大いにあるようで。つまり、スマイレージは、ティーンの弾けるみずみずしさとあどけなさ、物怖じしないかしましさでつんく♂さんの創作意欲をビンビンに刺激して往年のつんく♂節を全開放させるグループだと言えます。だから、彼女たちにしか歌えないし彼女たちが歌う必然がある。つんく♂さんはさらに書いています。


スマイレージの会議が続く中、
「今の15歳が歌うべき事は何か」
これをずっと論議してきました。


そして生まれたのが

「夢見る15歳」
いよいよメジャーデビュー!レコード大賞最優秀新人賞をとった曲です。うれしくてみんな大泣きしてるのに歌唱力がブレなかったのはさすがでした。 

「○○がんばらなくてもええねんで!!」
サキチィの♪がんばりすぎたらモテへんで!とにょん様の最後の♪スマイルスマイルスッマッエッルスッマッエッルがとにかく可愛い!DAWAのヘン顔がかわいい!

「同じ時給で働く友達の美人ママ」 
激しい足ダンス!これイヤホンで聴いてるとゆうかりんとにょん様のモノローグがめっちゃ近い!めっちゃ耳元!ドキッとしてつい周りをキョロキョロしちゃいます。なんつうMIXしやがる!

 
 

『悪ガキッ1』
hachama  3150円

で、ついに1stアルバム『悪ガキッ1』のリリース。こちらは1stアルバムでありベストアルバムといえる内容。これまでのシングルはすべて入っています。特に「夢見る15歳」~「シューティングスター」~「○○がんばらなくてもええねんで!!」~「スキちゃん」の流れは最高。溢れんばかりのエネルギーで10代の花を色とりどり咲かせる4人が、むせるほどに香しい!いつ聴いても、3月11日後の日本で聴いても、「シューティングスター」の“またあしたも絶対 平和じゃなきゃスネるよ こんな我がままは良いでしょ?”は秀逸です。歌詞もメロも節回しもそして10代のスマイレージ4人が歌う必然もすべて完璧で泣けてくる。性懲りもなくつんく♂のコメント。


シャッフルリズムのナンバー!
ファンのみんなとメンバーの笑顔を想像しながら
創作しました。

サビのメロディ。
そして、そのメロのリズムに乗っかってる歌詞。
俺的にもとてもとても気にいってます!

仮歌を歌っててもとっても気持ち良く、
青空が目に浮かんでくるそんな曲となりました!

デビューアルバムにこういうタイプの曲があるかないかでは
ライブの構成が大きく変わってくるのは重々承知です。

ですが、そう簡単にいつもいつもこういう曲が
そのタイミングで出来あがるかどうかは1000曲以上作って来ていても
保障は出来ないわけです。


簡単にできないこういう曲を、「スキちゃん」とともにすでにスマイレージは2曲も手に入れているわけであります。さらに2011年のベストアイドルソングと言えるこの曲。

 
「ショートカット」
実際にばっさりとショートカットにしちゃうMVも話題となりました。これは本当に、世が世ならミリオンヒットもおかしくない、つんく♂の神業がほとばしった正統派なアイドルソング名曲中の名曲。観念的な言い方になりますが、音楽って鳴った瞬間に腐ると思うんですよね、鳴った瞬間がピークで瞬間が終焉で、素晴らしい音楽であればあるほど、それを痛感させられる。つまり、「ショートカット」を聴いていると、音楽の寿命=アイドルの煌めく儚さが同時に身体を巡って切なくなる。けど“怖い事が一個あるとしたら それはこの若さのパワーかも ” って歌っちゃう部分がもう大好き。彼女たちは煌めきの儚さなんて微塵も感じていないんだから!文字通りの若さのパワーで、終焉など軽く吹っ飛ばししちゃうほどの輝きを放ってます。音楽に魔法があるんだとしたらこういう瞬間だとわたしは思う。