パフォーマンス集団PADMA パフォーマンス集団PADMA

俳優兼パフォーマーでマッスルミュージカルではリーダーも務めた“知幸”と、マウンテンバイク世界チャンピオンとシルク・ドゥ・ソレイユ出演の経歴をもつ有薗啓剛が、多彩なパフォーマーたちと旗揚げしたチームPADMA(パドマ)。2011年の活動開始以来、驚異的な身体能力によるパフォーマンスはもちろん「おバカなことを全力でやる」をモットーに、硬軟とりまぜたステージでファンを増やしている。劇場公演のほかに各種イベントにも積極的に出演しているPADMAが、10月18日、足立区立古千谷小学校でパフォーマンスイベントを行った。

PADMA vol.7「Jailhouse(ジェイルハウス)」チケット情報

今回の行事対象である6年1組から3組までの児童たちと父兄の皆さんが体育館のステージを見守るなか、知幸がステージ上に設置した6段の跳び箱に挑むところからイベントはスタート。床から2メートルを超す高さの跳び箱を鮮やかにクリアすると、約150人の観客からワッと大歓声が。続いてMC・SOFFYの軽快な紹介に乗って、YUJIによる複雑なダブルダッチや、小柄なREN1.5(三宅綾子)を縄に見立てた“人間なわとび”、大きな鉄枠のキューブを使った武子展久のパフォーマンスなどが繰り広げられると、児童たちの目はすっかりクギ付けに。途中、大作ミュージカルにも出演する俳優でアクロバットパフォーマーでもある三井太一や、ダブルダッチの現役世界チャンピオンにしてモデルとしても活躍する高橋駿一たちから、「何かひとつやりたいことを見つけてください」「好きなことに夢中になってみて」など夢について話すコーナーでは、児童たちも真剣な表情で耳を傾けていた。最後は組対抗の大縄飛びに皆で挑戦し、メンバーと観客全員の拍手と笑顔でイベントは終了した。

12月には、7回目の本公演となる『Jailhouse』が予定されているPADMA。知幸は「この3年、パフォーマンスと演劇の融合を目指してやってきて、ようやく目指す方向が見えてきた気がします」と語る。見どころは「全てのメンバーの全ての場面」ときっぱり。「笑いも多くてハチャメチャやっているように見えるけれど、パフォーマンスのクオリティは一層上がっています。演劇の枠を壊したいという結成当時の気持ちを忘れずに、今回は集大成としてお祭り騒ぎにできれば。お客さんもぜひ楽しんでください」と話す知幸。理屈抜きの高揚感が味わえる、そのユニークなステージには今後も注目だ。人形町にあるPADMA official BARに行けば、スタッフとして働いているPADMAメンバーに会えるかも。

本公演は12月18日(木)から12月23日(火・祝)まで東京・ブディストホールにて。チケットの一般発売は11月7日(金)午前10時より。なおチケットぴあではインターネット先行抽選を実施中、10月29日(水)午前11時まで受付。

取材・文 佐藤さくら