法人からの要望で開発した新型タブレット端末3機種

サードウェーブデジノスは、10月23日、Windowsタブレット端末やSIMフリーのAndroidタブレット端末など、新型タブレット端末3機種を発表した。

発表会で、PC本部営業部の小堀亘法人タブレットスペシャリストは「2012年12月に発売した1万円を切るAndroidタブレット端末は、コストパフォーマンスで競合する端末が出ることなく、自他ともに認める最低価格帯の製品であることを証明した。一般の消費者に向けて発売したが、法人の引き合いも多く、新製品は法人から要望の多かった機能を取り入れることで、よりニーズを満たす端末に仕上げた」と開発の経緯を語った。

「Diginnos Tablet DG-D08IW」は、Diginnos Tablet初のWindowsタブレット端末。OSにWindows 8.1、CPUにクアッドコアプロセッサのAtomZ3735Fを採用し、快適な動作を実現する。10点マルチタッチに対応する8インチのタッチパネルの解像度は1280×800ドット。2GBのメモリ、16GBのストレージを搭載する。

インターフェースは、MicroUSB×1、MiniHDMI×1、microSDHC/SDカードスロット、3.5mm出力端子を備える。サイズは約幅213.8×高さ8.6×奥行き128.0mmで、重さは約330g。税別価格は1万8500円。11月に発売する。

「Diginnos Tablet DG-Q8C3G」は、8インチのSIMフリー対応のAndroidタブレット端末。3G通信に対応し、標準SIMとマイクロSIMのデュアルSIMスロットを備える。左右の液晶フレームを狭くして、画面の視認性を向上した。CPUには、クアッドコアプロセッサのMediaTek MT8382を採用し、快適動作と低消費電力を実現する。5点マルチタッチのタッチパネルの解像度は1280×800ドット。1GBのメモリ、16GBのストレージを搭載する。

インターフェースは、MicroUSB×1、microSDHC/SDカードスロット、3.5mm出力端子を備える。サイズは幅206.0×高さ9.0×奥行き120.0mmで、重さは約320g。税別価格は1万8500円。11月に発売する。

「Diginnos Tablet DG-Q78N」は、バッテリ交換に対応する8型Androidタブレット端末。法人からの「同じ端末を長く使いたい」という要望を受けて開発した。CPUには動作性能と省電力性能が高いMediaTek MT8382を採用。7インチよりひと回り大きい7.85インチのディスプレイは、書類や電子書籍を閲覧するのに最適だ。5点マルチタッチのタッチパネルの解像度は1024×768ドット。1GBのメモリ、16GBのストレージを搭載する。

インターフェースは、MicroUSB×1、microSDHC/SDカードスロット、3.5mm出力端子を備える。サイズは幅201.0×高さ8.7×奥行き136.0mmで、重さは約350g。価格はオープン。11月に発売する。

新製品の発表後には、NTT西日本の出水浩介氏がゲストとして登場。出水氏は、タブレット端末やスマートフォンのアプリで遠方の家族と緩やかなコミュニケーションをとることができるサービス「ゆるコミ」のプロジェクトリーダーを務める。

サービスをリリースするにあたって、課題になったのは、提供するタブレット端末の価格や性能だ。高齢者やデジタルへのリテラシーが高くないユーザーでも、快適に使用できる必要があるので、基準はかなり厳しかったが、サードウェーブデジノスとの協業でこのハードルを乗り越えた。出水氏は「1万円台前半の価格で、インカメラを内蔵、サポートが充実しているなどの基準に、柔軟に対応していただいた。今では在庫がなくなるほど好評だ」と語り、サードウェーブデジノスが販売するコストパフォーマンスが高いタブレット端末の法人需要を説明した。