人は既成概念に縛られているもの。特に子育てに関しては「ママはこうすべき」という思い込みやプレッシャーも大きいですよね。押しつぶされそうになってしまう新米ママも多いことでしょう。

しかしなかには、そんな概念に縛られず、自由な発想で適当に手を抜きながら、のんびり子育てを楽しんでいるママもいます。

今回は、筆者がこれまでに出会ったママたちの口から飛び出した、目からウロコの手抜き発言の数々を紹介します。

「授乳は○○しながら」

授乳といえば、ソファなどに真っすぐ腰かけて、赤ちゃんの顔をやさしく見つめながら行うもの。

そんなイメージもありますが、先輩ママたちに話を聞いてみると、意外とさまざまな授乳スタイルがあるようです。

たとえば、寝たまま授乳する「添い乳」、テレビを見たりマンガを読んだりしながら授乳する「ながら授乳」。そのほか、「ラーメン屋でラーメン食べながら授乳した」というママもいれば、「歩きながらすることもある」というママも……。

一見なんだか不真面目そうにも見えますが、頑張りすぎて倒れてしまうよりは、こうしたラクチンスタイルを取り入れて上手に息抜きする方がいいのかもしれません。

もちろん赤ちゃんが母乳を喉に詰まらせていないか、ちゃんと呼吸できているか気を配ることは大切です。

「離乳食はつくらない」

筆者が子どもの離乳食作りで四苦八苦していた頃に、ベテランママAさんから言われた一言です。

当時筆者は、自治体の乳幼児健診後の離乳食講座で、お米からおかゆを作る方法や離乳食のおかずレシピを教わったばかり。たしかに面倒ではありますが、離乳食作りは、どんなママも通る道では!?

Aさんに詳しく聞いたところ、当然赤ちゃんに大人と同じものを食べさせているわけではなく、大人の食事から食べられそうなものを取り分けて、つぶしたりお湯を加えて柔らかくしたりして与えているといいます。味噌汁はお湯で薄めればOKとのこと。

経験豊富なベテランママにとっては常識かもしれませんが、新米ママには新鮮な発言でした。

「カレーはいつもレトルト」

友人Bさんは、筆者の子と同世代の幼児を育てていて、ときどき子育ての悩みを相談し合う仲。

あるときBさんに「子どもに食べさせるカレーの味付けが難しい」と話したところ、「レトルトでよくない?私はカレーはいつもレトルトにしてるよ」との返答が返ってきました。

自分でルーからカレーを作るより、毎回レトルトカレーにした方が、味付けを失敗することもなく、ムダな食べ残しが出なくてラクだというのです。

たしかに、最近の子ども向けのレトルトカレーはよくできています。1パックの量はちょうどいいし、ばっちり甘口なのにちゃんとおいしい。パッケージにキャラクターがついているから、子どもも喜びます。

レトルトカレー推しのBさんですが、もちろん食事のすべてをレトルトに頼っているわけではなく、カレー以外のメニューはちゃんと手作りしているそうです。

子どもや家族の好みにもよりますが、「カレーはレトルト」と決めてしまえば、確実に負担が減りますよね。一つの手抜き術としてアリだと思いました。