昨年のNHK紅白歌合戦で、三浦大知と「無音ダンス」を披露した4人組と聞けばピンと来る人も少なくないはず。AAA、東方神起、EXOなど国内外の有名アーティストの振付を担い、ダンサーとして様々な舞台で活躍するshoji、kazuki、NOPPO、Oguriの4人からなる男性パフォーマンス・ユニットs**t kingz(シットキングス)、通称シッキン。米最大級ダンスコンテスト「BODY ROCK」で2010年・2011年と2年連続優勝を果たしたのを機に世界進出、これまで訪れた国は20ヵ国以上。国内では2015年のPARCOの広告(CD:箭内道彦)起用を皮切りに、翌年、フランス本社からの指名によりHERMESのパーティーで実演。SONYの公式パートナーとして世界最大級テクノロジーフェス「SXSW」で披露したショーが「カンヌ国際広告祭」で賞を獲得するなど、近年加速度的に人気、知名度が急上昇。いま最も注目しておきたいエンタテイナーだ。

「s**t kingz」チケット情報

2013年には単独公演をスタート。ダンスとマイムで物語る“無言芝居”を確立し、脚本に漫画家ヤマザキマリを迎えた2016年公演では約2万人を動員。今秋には2年ぶり4回目の単独公演『The Library』を全国7都市で上演する。物語は図書館に集う男たちの友情をコミカルに描くもの。センターステージ、大小のホールと会場ごとに3つの演出を構想する10周年記念公演だ。「常に変化し続けるのがシッキンらしさ」と語るリーダーのshoji。均整のとれたボディ&ダンスで「セリフを使わず物語をどう伝えるのか、演劇好きの方にも観てほしい」と作品の質の高さにも自信を見せる。一方で「もっと気楽に」とは、セクシー担当のkazukiだ。「良い意味での軽さもシッキンの持ち味のひとつ。普段舞台は観ないという方も、僕らの舞台から初観劇を始めてみませんか?」

スタッフ陣も強力で、メインビジュアルを「渡辺直美展」などを手掛けるアートディレクター吉田ユニが担当。Webで公開中の公演PVではグラミー賞ノミネートの音楽プロデューサーstarRoが楽曲を提供している。「落としたら終わりという本を手渡しする振付など、息の合ったパフォーマンスは10年続ける中で磨かれたもの。仲の良さや遊び心も見どころ」と話す自然体のNOPPO。流麗なダンスと高身長でも目を惹くシッキンのマスコット的存在だ。最後に頭脳派の熱血漢と呼びたいOguriが、ユーモアたっぷりに締め括る。「リーズナブルにテーマパークのような感動が味わえるのが僕らの舞台。ディズニーランドは遠いしUSJは値上がりして…とお困りの関西の方、ぜひシッキンへ!(笑)」

公演は、9月12日(水)のプレビューを経て13日(木)から20日(木)まで横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール、11月9日(金)から11日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、11月21日(水)から23日(金・祝)まで東京国際フォーラムホールCにて上演。その他、地方公演あり。チケットは7月7日(土)10:00より発売。小学生から対象の割引チケットあり。

取材・文:石橋法子

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