1980年代~「自分から行動し、王子と幸せになった」プリンセス

アリエル、ベル、ジャスミンなど、今でも支持が多く、実写映画化も続々されている作品のヒロインである彼女たち。

共通点として、陸の世界や王宮の外の生活など、「もっと別の世界で生きてみたい!」と強く憧れている点があります。

ただ憧れるだけでなく、実際に自ら別の世界へ踏み出す努力と、行動力も特徴的。

加えて、ガストンやトリトン王などを前にしてもひるまず、自分の意見をハッキリと伝える意志の強さも、前述の白雪姫たちには見られなかった傾向ですよね。

女性の職業選択の自由さや、社会進出もどんどん活発になって来たこの時代。

「家庭だけでなく、別の世界で活躍したい!」と願う女性たちの想いが反映されたようなプリンセス像は、大きな共感を得た事だと思います。

2010年代~「もはや王子は必要ない?自身で道を切り拓く」プリンセス

"ディズニー・アニメーション第3黄金期"とも言われ、大ヒット作が続いている近年のディズニー映画。

時代の変化に乗り、ヒロインの形も多様化しています。

誰よりも愛する姉のエルサを命がけで助け、王子であるハンスに、痛烈な一撃をお見舞いしたアナ。

プリンセスのドレスを脱ぎ捨て、大統領としてシュガー・ラッシュを治める宣言をしたヴァネロペ。

自らの強い意思で1人(と1匹?)旅に出て、葛藤や困難を乗り越え何周りも成長し、村の新しい未来を切り開いたモアナ。

現在は、女性も当たり前に社会で活躍し、生き方や家族の形も本当に多様化して来ています。

もう、「素敵な王子様と結婚し、いつまでも幸せに暮らす」事だけが、幸せのゴールであると決められていた時代ではないのです!

1人の人間として自立し、自らの手で自分なりの幸せをつかみ取っているプリンセスたち。

前述のアリエルたちとは、また違った視点で、多様化した今の時代を生きる私たちの共感を勝ち取っています。

そして、大ヒット映画を連発している、今のディス二―・アニメーションに繋がっているんですね。

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