夫婦は元々は他人です。

育った環境も違えば、価値観も異なる二人が夫婦になり、子どもを持ち、家族になっていく過程では、時に譲り合ったり、理解しようと努力したりすることが必要になってきます。

「亭主元気で留守がいい」とは1986年の流行語ですが、30年以上たった今も、共感する人は多いのでしょう。

数カ月家を留守にする船乗りの夫婦の離婚率がいちばん低いと言われますが、これは、一緒にいる時間が少なければ少ないほど結婚が長続きする、ということなのでしょうか。

ですが、筆者の周りを見回して、いわゆる勤め人の夫を持つ夫婦より、一緒にいる時間の長い自営業夫婦の方が仲良くやっているように見えます。

家庭内ではもちろんいろいろあるとは思いますが、もしかしたら自営業夫婦のママは、夫とぶつかったりイライラしたりしないで一緒にいるコツを知っているのかもしれません。

直接何人かにお聞きして、夫婦円満のコツをまとめてみました!

朝は早くて夜は遅く、休日もあまり家にいないのに、夫が家にいるとイライラするなら、ぜひ参考にしてみてください!

自分を大事にする時間を持つ

まず最初に挙げたいのが、これです。

自分を大切にするとは、自分が何をするのが好きで、何をすると喜ぶ人なのかわかってあげる、ということです。

ジュエリーデザイナーの夫を持つCさんは、「おいしいものを食べたり、楽しいことをすることが大事」と言います。

それは、何か嫌なことがあった時、自分なりの気分転換の方法を持つ、ということでもあります。

気分転換の重要さは、陶芸家同士のご夫婦のUさんも言われていました。どんなに忙しくても、一人の時間を持つことで、自分を取り戻せたり、リフレッシュにつながりますよね。

また、夫と共通の趣味や遊びがあれば、関係を良好に保つのにさらに役立つかもしれませんね。
これは、整体師とヨガ・インストラクターのご夫婦のAさんが教えてくれたことです。

遊ぶ時は、子どものことも家事のことも忘れて没頭することが大事です。

相手へのリスペクト

Cさんは、夫にイライラした時は、「まず自分と相手を置き換えて考えてみるようにしている」そうです。そうすることで、相手の立ち場や言い分も、少しは受け入れられるようになるのですね。

Cさんは、「勤め人の夫を持つ人は、一緒にいる時間が短いから、相手の生活が想像できず、だから余計ミゾが深まっているのでは?」とも言われていて、なるほどと思いました。

満員電車に揺られて一日仕事をがんばってきた夫が、家に帰るとくつろいで何もしなくなるのを大目に見てあげられないのは、彼の外でのがんばりが見えていないからだと思います。

一緒にいる時間が少なくて、相手がしていることが見えない場合、往々にして相手にもこちらのしていることが見えていない場合が多いものです。

夫があまり家にいないママに多い不満に、家事を自分ばかりやって夫が手伝ってくれないというものがありますが、そんな場合は一度、自分のしている家事をすべて書き出して見える化して相手にわかってもらう必要があるかもしれませんね。