予防接種をするべき人のタイプは?

それでは最後に、ケース別にインフルエンザワクチン接種をやるべきかどうかについてお話します。

・「1歳以上~6歳未満の幼児の場合」
ワクチンを接種すると約20~30%の発病を阻止する効果があるという研究結果があります。また小さいお子様は、免疫がつきにくいため、2回接種(1回接種後1か月あけてもう一度接種) をお勧めします。

・「1歳未満の乳児の場合」
この場合ワクチンの効果は確認されておらず、生後6ヶ月未満の場合は、ふつう接種しません。 ワクチンの効果や副反応がはっきりしていないこと、母親からの免疫が期待できると考えられるからです。

・「高齢者の場合」
高齢者のかたがインフルエンザに感染すると、その後肺炎になったりと重症化するケースがありますので、ワクチン接種をお勧めします。この場合は1回接種で問題ありません。

・「妊娠中の場合」
インフルエンザワクチンは病原性をなくした不活化ワクチンで、 胎児に影響を与えるとは考えられていません。 また、妊婦は接種不適当者には含まれません。 ワクチンを接種される場合は、主治医にご相談ください。妊娠中でも安心してお受けいただける、防腐剤の含まれていないワクチンもございます。

その他、医療従事者や人混みに出る機会が多いかたは、予防接種をする事をおすすめします。