森保一監督(サンフレッチェ広島) (C)J.LEAGUE PHOTOS 森保一監督(サンフレッチェ広島) (C)J.LEAGUE PHOTOS

いよいよ決勝まで10日を切った。サンフレッチェ広島もガンバ大阪も『2014 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』決勝に向けて、モチベーションも高まっていることだろう。

サンフレッチェ広島対ガンバ大阪 ナビスコカップ 決勝 チケット情報

だが、ファイナルを前に大事な一戦が待っている。J1リーグ第31節が11月2日(日)に開催される。広島は大宮アルディージャを、G大阪はベガルタ仙台をそれぞれホームで迎え撃つのだ。

残留争いを強いられたクラブとの対戦は容易ではない。広島・森保一監督も、G大阪・長谷川健太監督もまずは目の前の第31節に全力を傾けるだろう。

3連覇の可能性を断たれたが、広島は『ACL』出場を諦めてはいない。昨季、残り2試合で首位・横浜F・マリノスに勝点5差をつけられながらも、連勝で奇跡の連覇を果たしたことを指揮官も選手も忘れてはいない。

前回の直接対決も、忘れられない試合となった。NACK5スタジアム大宮に乗り込んだ第15節は25分までに佐藤寿人の2得点、石原直樹のゴールで3-0とした。前半で勝負ありと思われたが、52分にズラタンに1点を返されると、54・71分とムルジャにゴールを許し、まさかのドローに終わった。

「カップ戦とリーグ戦は別物」とはサッカー界の定言だが、『ナビスコ杯』決勝1週間前に下手なゲームはできない。幸い、ここ3試合で佐藤は3得点、石原は4得点とアタッカー陣は好調である。きっちり勝点3を積み上げ、G大阪との決戦に臨みたい。

首位・浦和レッズに勝点3差と猛追するG大阪にとって、仙台戦が重要なのは言うまでもない。今季の直接対決は0-0、通算成績では5勝3分3敗と圧倒するまでは至ってはいない。『ナビスコ杯』予選リーグでは赤嶺真吾に決勝点を決められ、1-0で仙台に敗れている。

ただ、G大阪は『W杯』前と後では別チームになっている。リーグ戦再開後は13勝1分2敗と群を抜いた好成績を残す。第29節・柏レイソル戦で連勝は7でストップしたが、第30節・FC東京戦では遠藤保仁の技ありフリーキックもあり、2-1で勝点3を獲得するなどショックを引きずらなかった。

8得点をマークする宇佐美貴史&パトリックの2トップだけではなく、阿部浩之(7得点)、リンス(5得点)、倉田秋(5得点)、大森晃太郎(4得点)と誰が2列目に入っても、得点力は変わらない。さらに今季は最少失点数リーグ4位と固い守備も兼ね備える。G大阪も勝点3を上積みして、『ナビスコ杯』決勝、浦和とのリーグ戦第32節という天王山2連戦を迎えたいことだろう。

11月2日(日)・広島×大宮・エディオンスタジアム広島、11月2日(日)・G大阪×仙台・万博記念競技場、11月8日(土)・『ナビスコ杯』決勝・広島×G大阪・埼玉スタジアム2002は、いずれもチケット発売中。