メインキャスト一同 メインキャスト一同

宝塚歌劇100周年を記念し、宝塚OGが<世界初の女性のみ>のキャストで上演するブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』がまもなく開幕する。10月30日、舞台稽古中の出演者たちが意気込みを語った。

『CHICAGO』はブロードウェイでは1996年のリバイバル版初演から17年以上のロングランを続けている、名作中の名作。殺人すらもスターダムにのし上がっていくための材料とする野心あふれる女性たちと、彼女らを操る悪徳敏腕弁護士が織り成す、ブラックでセクシーでコミカルな物語だ。『オール・ザット・ジャズ』など全編を彩るオシャレなジャズナンバーに加え、なんと言っても“フォッシー・スタイル”と呼ばれるボブ・フォッシー振付によるクールなダンスが作品の魅力のである。

初日を目前にした出演者たちはそれぞれ「ド緊張しました」(和央ようか)、「宝塚100年の歴史の上に、このブロードウェイ作品『CHICAGO』がコラボレーションしている。それを目の当たりにしてとてもエキサイティング」(湖月わたる)等々、現在の心境を語った。ビリー役は羽根に囲まれるシーンがあるが、元トップスターたちにはお手のものだったようで「振付のゲイリー・クリストさんたちに“これだけ羽根の似合うビリーは初めて見た”といわれました」(峰さを理)といった話も。またブロードウェイスタッフも「最初に企画を訊いたときはどうなることかと思ったけど、こんなに楽しめるものになるとは、と仰っていました」(麻路さき)と好評だったことを明かしていた。

メインキャストはいずれもトリプルキャスト。悪徳弁護士ビリー・フリン役は、峰さを理、麻路さき、姿月あさと。浮気をした夫と妹を殺害した罪で収監されているヴェルマ・ケリー役は和央ようか、湖月わたる、水夏希。愛人を殺したキュートな犯罪者ロキシー・ハートは朝海ひかる、貴城けい、大和悠河。いずれも元トップスター。彼女らが魅せるセクシーでスキャンダラスな世界をお楽しみに。

公演は11月1日(土)から9日(日)まで東京国際フォーラム ホールCにて。その後大阪公演、愛知公演を経て、12月に東京凱旋公演を行う。