妊活に悩む方のお話を聞く中で「夫婦間でのコミュニケーションの取り方の問題」が出てくることがあります。この問題、どう解決したらよいのでしょうか?

カウンセラー今井さいこが、自身の妊活経験から、妊活中に陥る心の罠とそのケア、夫婦で妊活に取り組むためのポイントを紹介します。

妊活中に起こる、コミュニケーション問題

 ・仕事が忙しくて妊活についてあまり話し合いができない
 ・夫の帰りが遅くて夜は顔を合わせることがほとんどない
 ・休みの日も「妊活」の話をすると避けられるのでできない
 ・妻が顔を合わせれば「妊活」の話をするので、あまり2人になりたくない

など、そもそも妊活に対する温度差がある上に、仕事が忙しいなどの環境面のマイナス問題も合わさると、なかなか妊活の話はできないですよね。
こういう場合のコミュニケーションはだいたい「会話」を指していることが多いです。

ですが、「コミュニケーション」の手段は「会話」だけでしょうか?
その前に、そもそもコミュニケーションとは何でしょうか?

夫婦間で良いコミュニケーションを取るために、まずはここから考えていきたいと思います。

相手の話を聞き、自分のこともきちんと話すことが大切

「聞き上手」「話し上手」というように私たちはどちらかが得意だと思いがちです。
コミュニケーションとは、双方向での意思のやりとりが必須なので、自分ばかり話すことも、相手にばかり話させることもコミュニケーションとは呼びません。
つまり、「コミュニケーション」を取るときには、「どちらか1つが得意」ではダメなのです。

お互いがお互いのことを話し、聞き、理解することがコミュニケーションの基本です。

また、コミュニケーションとは「会話」だけが手段ではなく、

 ・会話
 ・表情
 ・視線
 ・態度

すべてがコミュニケーションの手段となり得ます。

つまり、夫婦生活の中では「会話」ができない状況があったとしてもコミュニケーションを取ることはできるのです。