親切・丁寧に教えます

子育てのため、しばらくの間働くことから遠ざかっていたママにとって「親切・丁寧に教えます」という言葉は安心します。そんな言葉に引き寄せられ、自宅近くの会社で事務の仕事をした経験があるというEさん。

最初の挨拶まではニコニコと笑顔で良かったそうですが、実務に入ると最初に一通りは教えてくれたものの、あとはマニュアルを渡され、分からない時はこれを見てと言われたそうです。

マニュアルを見ても分からないことを聞こうとしても、他の社員は忙しく、とても聞けるような状況ではなかったそうで、仕事がなかなか進まなかったとか。

気持ち的には「親切・丁寧」はあったのかもしれませんが、実際は違うというケースは多いようです。

時間が選べます

子育て中のママにとって働く時間を選べることは大きなメリットとなります。幼稚園や小学校の行事、子どものお迎えや帰宅時間などに合わせて働けるなら「時間が選べます」は多くのママ達が惹かれる言葉でしょう。

シフト制の職場で、電話オペレーターとして働いていた経験があるというYさんは、毎月20日に翌月の希望シフトを書き込み、申請をしていたそうです。

しかし毎月と言っていいほどシフト調整が入り、人員が足りない日時を巡る話し合いがなされていたのだとか。少ない人数で回していたため、出られないと申請していた日に出なければならなかった日が何日もあったとYさんは言います。

「時間が選べます」は「全て」ではなく、「基本的には」であることが多いことも頭に入れておいた方が良いかもしれませんね。

頑張り次第で正社員も目指せます

今は子育て中のため、短時間しか働けないからパートでも、いずれ子どもが大きくなったら正社員をと考え、仕事を選ぶママは少なくありません。

そんなママ達が惹かれる言葉といえば「頑張り次第で正社員も目指せます」ですが、その言葉に惹かれ、パートから始めたMさんは、実際はそんなことは全くなかったと話します。

社員になれるのは実際のところ35歳くらいまでが多く、子育てがひと段落する40歳以降に社員を目指すような人は1人もおらず、実績もなかったとMさん。

面接の際は「社員登用制度」の内容もきちんと聞いておくと良いですね。

このように、「これならいいかな~」と働き始めたものの、実際は思っていたのとは違ったという経験をしたママが意外に多いことが分かります。

どんな会社も入ってみなければ分からないことは多いですが、面接時に確認できることはきっちりと確認をし、極力失敗がないようにしたいですね。

家事・育児と仕事の両立を実現しようと頑張るママ達が、理想の働き方ができるよう心よりお祈りいたしております。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。