左から、平岡康裕(清水エスパルス)、宇佐美貴史(ガンバ大阪) (C)J.LEAGUE PHOTOS 左から、平岡康裕(清水エスパルス)、宇佐美貴史(ガンバ大阪) (C)J.LEAGUE PHOTOS

Jリーグ戦が佳境を迎え、日本代表メンバーも発表。さらに、翌日に『ナビスコカップ』決勝を控えた今、気の早い話で恐縮だが『第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会』決勝のチケットがいよいよ明日より発売となる。国立競技場が改修工事中のため、12月13日(日)・日産スタジアムにてキックオフとなる『第94回天皇杯』は、“総力戦”がキーワードとなる。

第94回天皇杯 チケット情報

J1リーグ2位につけるガンバ大阪は、中断明けの第15節から5連勝。第20・21節をそれぞれ1分1敗としたものの、その後7連勝と破竹の勢いを見せた。この勢いがあれば、リーグ戦、『ナビスコカップ』、『天皇杯』の3冠制覇も夢じゃない。

だが、そんな夢物語に現実は厳しく立ちはだかる。J1リーグ戦第29節・柏レイソルに0-1と敗れたことで連勝はストップ。第30節・FC東京戦では2-1と勝利したが、第31節・ベガルタ仙台戦ではMF・大森晃太郎の得点でリードするも終了間際の93分に柳沢敦にゴールを決められ勝点2を逃した。優勝争いの渦中において、崖っぷちにさらされているのだ。さらに、11月5日に発表された日本代表メンバーに、GK・東口順昭、MF・遠藤保仁、今野泰幸が選出されたことにより、主力のコンディション調整は難航するだろう。

G大阪の準決勝の相手は、J1残留争いを強いられている清水エスパルス。第31節・川崎フロンターレ戦で勝利し降格圏を脱したとは言え、16位・大宮アルディージャとは勝点たったの2差。残る3試合も全力投球せざるを得ない状況にある清水は『天皇杯』をいかに戦うのか。互いに総力戦となる11月26日(水)・準決勝を制し決勝の地・日産スタジアムへと駒を進めるのは、果たして。

一方、ジェフユナイテッド千葉×山形モンテディオはJ2対決となる。千葉はJ2リーグ5位、山形は6位・大分トリニータと勝ち点差2の7位と、両軍ともに『J1昇格プレーオフ』出場の可能性を残している。悲願のJ1昇格を手にした勢いそのままに、横浜決戦に乗り込めば、あるいは覇者となることも大いにあり得る。

47年ぶりに元日・国立以外での決勝となる『第94回天皇杯』を制するのは、絶好調のG大阪か、J1の意地を見せる清水か。はたまた、千葉、山形が新たな歴史を刻むのか。チケットは11月8日(土)午前10時より一般発売。