何でもサバゲーは本当の自分の性格を浮き彫りにするといいます。たしかに初心者チームのメンバーは皆、それぞれ動き方が違います。すぐに突撃して撃たれてしまったAさん、撃つよりも移動を優先して、慎重かつ大胆に進んでいくBさん、相手のいる位置を見極めてから確実に発砲しているCさん。そして、自分は動けず、後ろから他のメンバーの動きを見て感心している僕。

模擬とはいえ、戦場という空間に身をおくと、普段は見えないその人の本質が見えるのでしょうか。勇敢、慎重、冷静、ヘタレ……いろいろな性格が見えて面白いですよね。

そうこうしているうちに、次々に響く「ヒット」の声。やはり技術と経験の差はイカンともしがたく、BさんとCさんも立て続けに弾を受け、離脱していきました。

あれっ……ということは?

残ってるの僕一人じゃん!

後ろから様子を伺っていたら、いつの間にか生き残ったのは僕だけになっていたようです。戦争映画とかでも、なぜかヘタレが最後まで生き残る展開がよくありますが、あれはこういうことだったのか!

などと感心している暇はありません。もはや勝ち目はなさそうですが、勝負するしかない!

 

意を決して銃を構え直し、隠れていた物陰から飛び出して相手陣地へと向かいます。

すると、目の前に黒い人影が――撃たなきゃ!

そう思った次の瞬間、脚に鈍い痛みが走りました。

「いってー!」

どうやら撃たれてしまったようです。こっちが先に銃を構えていたはずなのに、あっという間にヒットされてしまった……これが経験の違いってやつでしょうか。

結局、初戦はビギナーチームがあっという間に殲滅され、敵を一人も倒せないという悲惨な結果に……。この結果に見守っていたASOBIBAスタッフも「想像以上に差がありましたね……」と思わず苦笑いです。

気を取り直して2戦目に突入します。陣地を入れ替えて、今度こそ!