男性に対して「何でそんなことも知らないの?」と思う瞬間は多いもの。特に、“家事”にまつわることとなると、男性より女性の方が、持っている情報の量が多いのは事実。そんな、知らないことが多い男性に、いつもイライラしていては身が持ちません。

今回は、そんな男性に対する心構えについてお届けします。

 

男はおつかいができない?

「うちの旦那、馬鹿なんだよね」と言うのは、結婚数ヶ月の新婚の女性。旦那を“馬鹿”呼ばわりする理由は、スーパーでのおつかいの結果に不満だったから。旦那の買い物の内容は以下。

「アボカドは真っ黒なのを買ってくる」

「牛挽肉をお願いしたら“牛豚”挽肉を買ってきた。お店の人に、牛挽肉があるか聞いたのと言うと、聞いてないと言う」

「コロッケを頼んだら、品切れだったと手ぶらで帰ってくる。普通、メンチカツとか買ってくる」

この女性は、料理のメニューに合った材料を求めていたのでしょう。思っていたもの、頼んだものが届かなかったときの、ちょっとイラっとする感じ、わからないわけではありません。「この材料じゃ、予定してた料理ができないっ」と思ったわけです。でもこの旦那様、馬鹿と言われる程の酷い失態はしていないと思うのです。

“真っ黒なアボカド”、つまりは熟れ過ぎということ。ですが「食べ頃のアボカドを選ぶのは得意です」なんて人(女性も男性も)は、なかなかいません。私も、毎回、店頭でかなり迷います。少しでも熟れていなければ、皮が剥けずドロドロになり、大惨事を引き起こしますよね。それに比べれば、熟れ過ぎではあっても、食べられる状態のアボカドだったのだからよかったのでは…。

挽肉は「店頭になければ、店員に頼んで牛挽肉を出してもらえ」と言っていましたが「頼めば、新たに挽肉を作ってくれる」と、どれだけの男性が、事前情報として持っているでしょうか。私も女性に言われ「そういえば、頼めば挽いてもらえたような…」と思う程度。もし私が頼まれていたら「馬鹿じゃない」と怒られていたかも。そのシーンを考えると、怖かった。

そして最後のコロッケは「牛挽肉は牛じゃないとダメなのに、コロッケがなければメンチカツでもいいって、その違いは何なんだっ?」と、旦那様を困惑させたことでしょう。

きっと彼女は、品数合わせのために「お惣菜を買って来い」という意味で、コロッケ購入の指令を出したのです。「お惣菜一品」なら、コロッケでも、メンチカツでもクリームコロッケでもレバカツでもよかったはず。それなのに、何も買ってこないから「品数が少なくてテーブルが寂しくなるじゃないか。融通を利かせろよな」とイライラしてしまったのです。でも、そんな意図を正確に読み取るのは、新婚の彼にとっては困難だったのでは、と想像します。