ママだけでこっそり楽しむロマンチックな絵本

まだお子さんが小さいと絵本を破いてしまったり、汚してしまったりすることはよくあること。でも、ママだけでこっそりクリスマス絵本を楽しむ時間があってもいいのではないでしょうか。

そんな時におすすめなのが、世界を魅了する紙の魔術師といわれる、ポップアップアーティスト、ロバート・サブダの仕掛け絵本です。仕掛け絵本のコーナーに行けば、必ず、ロバート・サブダの仕掛け絵本を見ているはずです。
最近では不思議の国のアリスやオズの魔法使い、恐竜の仕掛け絵本なども手掛けています。繊細であり大胆であり、楽しい。そんなサブダの仕掛け絵本の中から2冊、ご紹介します。

●「The Night Before Christmas」Clement Clarke Moore著・Robert Sabuda絵

「The Night Before Christmas」Clement Clarke Moore著・Robert Sabuda絵

サンタクロースのイメージを決定づけたといわれている、世界中から愛され続けるクレメント・ムーアの詩をもとにした『ナイト・ビフォー・クリスマス』。
こちらは邦題は「クリスマスのまえのばん」で、仕掛け絵本ではなく普通の絵本もありますが、ママがゆっくり読むなら、こちらがおすすめです。

みんなが寝静まった夜、サンタクロースがトナカイの引くそりに乗ってやってきて、プレゼントを配ってくれます。空飛ぶサンタクロースはダイナミック。仕掛けもあり、楽しい作品です。

 

 

●「冬ものがたり」Robert Sabuda著

「冬ものがたり」Robert Sabuda著

冬の情景が美しい仕掛けで表現されています。この絵本『冬ものがたり』の特徴は、何といっても「白」という色。静かな雪の夜、たくさんの動物たちがダイナミックに飛び出してきます。

白以外の色も登場しますが、色だけでなく紙の質によって細かな表現もされていて、そんな仕掛けを楽しむことができます。もしかしたら、今、地球のどこかでこんな光景が本当にみられるのかもしれないと思えるような1冊。

静かなクリスマスの夜にゆっくりと楽しむのによさそうです。

 


今回は、新旧さまざまなタイプの絵本をご紹介するように努めましたが、もちろん、ご紹介することができたのはほんの一部です。

本屋さんや図書館に行ってみると本当にたくさんのクリスマス絵本があることがわかります。
古典といわれるもの、大人気キャラクターのシリーズ、仕掛け絵本。そして、今年2014年だけでも既に何冊ものクリスマス絵本が出版されているんです。

クリスマスやサンタクロース、冬の風景を題材にした絵本を読んで、クリスマス気分を盛り上げ、さらに楽しく彩ってみてはいかがでしょうか。

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。