ユネスコ無形文化遺産への登録など、最近何かとクローズアップされることの多い和食。その和食に欠かせない「箸」ですが、小学生で箸を正しく使える子どもは全体の1割…そんな調査結果があります。

今や世界中の人々が箸を上手に使う時代。お箸の国に生まれた私たちが正しく使えないなんて、ちょっと残念な気がしませんか? 
 

やってはいけない! 「箸」のタブー

箸のタブー(嫌い箸)についてはたくさんあるのですが、特に不快度の高いものをご紹介します。(※内閣府の調査より)

●寄せ箸:不快度93.2%
 ……箸を使って器を手元に引き寄せる。
汁がこぼれたりしたら大変です。器を手で持ちましょう。

●移り箸:不快度89.4%
 ……いったん箸をつけたものを食べず、他の料理に箸を移す。
子どもによく見られます。決断させましょう。

●さぐり箸:不快度88.5%
……料理を下の方から取り出して食べる。
料理は上から、端から順に食べたほうがキレイですよね。

●刺し箸:不快度80.4%
 ……料理に箸を突き刺すこと。
野菜がつるっと皿の外に、なんてことも。刺さずに挟みましょう。

●かき箸:不快度62.5%
 ……茶椀に直接口をつけてかき込むように食べる。
お茶漬けは特に、かき込みたくなりますが。わりと不快度高いです。

そのほか、ごはんに箸を立てる「立て箸・仏箸」、箸から箸に料理を渡す「拾い箸」(不快度92.6%)、箸の先からポタポタ汁を垂らす「涙箸」、箸先を人に向ける「指し箸」、食事中に皿の上に箸を渡して置く「渡し箸」、などの嫌い箸もあります。