出来ないと恥ずかしい! 正しい「箸」の使い方

日本では古くから、神様と人を結びつける“橋渡し”の道具として、祭祀など儀式的な場で「箸」を食物とともに神に供えていました。そのため箸を神聖なものとみなし、箸に関する儀式や作法を重視する独特の文化が根づいたようです。

そういったわけで、箸を正しく使うことが長らく美徳とされていたのですが、冒頭でも触れたように、京都教育大学の調査では、小学生で箸を正しく使えるのは1割、中学生では全体の2割程度。さらに内閣府の調査では、大人でも箸を正しく使える人は5割程にとどまっているようです。

美しい箸づかいはやはり見ていて気持ちがよく、すがすがしいものです。和食の作法は「箸に始まり、箸に終わる」と言われています。今からでも遅くありません。まずは箸を正しく持つことから始めましょう。動画で見ると簡単にできそうですよ。

・お箸の正しい持ち方

次に箸のとり方ですが、「箸を右手でとる」「左手を添える」「右手を下に回す」の3つの動きをスムーズに行うと素敵です。

・お箸の正しい取り方、置き方

 

ちなみに知人は、小学校の先生をしている方から「箸置きを使っている家庭の子どもはグレない」という話を聞いたことがあるそうです。「箸使いがうまい子どものIQは高い」という噂もありますね。

美しい箸使いは心を整えるのかもしれません。周りが惚れ惚れするような箸使いを、ぜひ伝えていきたいものです。