目は口ほどにものを言う!視線解析

目は脳に直接つながっている組織であり、『脳がむき出しになった器官』とも言われます。

「目は口ほどにものを言う」ということわざもありますが、彼の視線をよく観察することで、彼の気持ちがよく見えてくることがあります。

たとえば、嘘をついているとき、女性と目を合わせられない男性、あるいはまばたきが多くなる男性は多いです。嘘がバレないよう、目を無意識でかばっているのですね。

ただ、「目をそらすと嘘を言っていることが女性にバレる」ということを知っていて、がんばって女性から目をそらさないようにしている男性も少なくありません。

では、打つ手はないのか?というと、そうではなく、目線がどこに動いたか?で、彼のホンネを見破る方法があるのです。

目が左を向く場合は『思い出している』、右を向く場合は『創造している』

なにか質問をしたとき、目が左に動いた場合は、脳は『記憶』にアクセスしていると言われます。

つまり、過去のことを思い浮かべたり、思い出そうとしている状態です。

一方、なにかを質問したとき、目が右に動いた場合は、脳は『未来』にアクセスしている、あるいは『創造』している状態です。

つまりこれは、状況によっては、“嘘を言っている可能性がある”、ということです。

ちなみに、目が左上を向く場合は、映像を思い出しています。左横を向く場合は、音を思い出しています。

視線が右上を向く場合は、映像を創造しています。右横に向く場合は、音を創造をしています。

視線が下にいく場合に関して、左下は、心の中で「どう答えようか?」などと理屈的に思考していることが多く、右下の場合は、「悲しい」「居心地が悪い」「腹が立つ」など、感情を揺さぶられている、感情的になっている可能性が高いです。

視線解析の注意点とやり方

上で挙げた視線解析は、右利きの人の場合に当てはまる場合が多く、左利きの人の場合は逆になると言われています。

また、この解析はあくまで一般的なものであって、必ずしも全員に当てはまるというものではありません。

なので、一番いいのは、会話の中で簡単な質問を重ねて、彼独自の視線の癖を見破ることです。

「今までで一番楽しかった旅行って?」「小学校のときの先生ってどんな人だった?」「昨日の夜って何食べたの?」など過去を思い出させる質問をしたとき、彼の視線はどこへ向かうかを観察します。

もし、目が右上に向かうなら、彼は過去のことを思い出すときは目線が右上に向かう癖があるということです。

一方、「私の頭がアフロヘアーになったら、どう?」「部長がある日突然女性になったらどうする?」などと創造力を働かせないと答えられないような質問をしたとき、目が左上に向かうなら、彼が嘘を言うときは左上に視線が動くということができます。

まとめ

相手を傷つけないように、場の空気を悪くしないように、口では「大丈夫だよ」「なるほどね」「OKだよ」「それ、いいね」と言いつつ、心の中では本当は逆のことを思っている・・・ということは、誰でもよくあること。

好きな人の、言語外の気持ちを汲めるようになれば、彼にとって「この子といると心地いいな」「無理しなくていいな」と思ってもらえるようなコミュニケーションができるので、彼に好意を持ってもらえる可能性も高くなります。

観察力を磨いて、好きな人のホンネを探ってみてください。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]