ドリームワークス・アニメーションと、おもちゃメーカーのハスブロが、合併交渉を進めていることがわかった。もし実現すれば、自社でおもちゃの製造も行う初の映画スタジオが誕生することになる。関連商品の売り上げはスタジオにとって重要な収益源だが、通常はスタジオがライセンス契約をし、おもちゃ会社に作らせている。

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『シュレック』『カンフー・パンダ』などをヒットさせたドリームワークス・アニメーションは近年、不振に悩んでいる。最近のヒットはこの夏の『ヒックとドラゴン2』くらいで、CEOのジェフリー・カッツェンバーグは、ソフトバンクや中国のアリババから投資を受ける話し合いを進めるなど、積極的に打開策を模索してきた。ハスブロのほうが大きな会社だが、合併した場合、カッツェンバーグが新会社のCEOに就任する予定だという。

ハスブロは、自社のおもちゃを映画化した『トランスフォーマー』『G.I.ジョー』などでハリウッドに進出している。現在は『Ouija』が北米で上映中。また、『Candy Land』の製作準備も進められている。

文:猿渡由紀