(よくある失敗1)オーバーコンフィデンス

photo credit: Udo Kempen

オーバーコンフィデンス、つまり自信過剰ということですが、これは投資においてもっとも避けるべきポイントのひとつです。

私たちは何か自信がなければ投資をしてみようとは思いません。ある種の勇気がなければ儲かるチャンスもないわけです。しかし自信があれば投資に勝てるような関係はありません(残念ながら)。

一時的にビギナーズラックで儲かることはよくあります。マーケットが大きく動いているときは本人の努力とは無関係に儲けられたりするからです。

しかし、マーケットが落ち着いたときはそう簡単に儲けられなくなります。このとき自信過剰な人のほうが運用が下手という統計調査もあるほどです。多くの場合、無理な売り買いを繰り返して損を増やすのです(売買時の手数料も地味に積み重なってマイナスになる)。

自信を持たない、というのと自信過剰は違います。自信の「持ちすぎ」は禁物だと、何度も自分に言い聞かせてみてください。

 

(よくある失敗2)高値つかみと狼狽売り

初心者が陥りがちなミスをもう少し具体的に考えてみると2つの失敗パターンがあります。

まず、「儲かるかもと思って買ったときにはもう十分値上がりしたあとだった」というパターンがあります。この場合、それ以上の大きな値上がりはしなかったり、むしろその後は値下がりしたりします。

今がチャンスと思って買ってみたらもうそれ以上値上がりしないパターンが「高値つかみ」というもので、「儲かる流れに乗ったつもりがもう遅かった」というオチはよくあります。初心者ほど今の相場が適当かどうか分からないので、勢いに乗るあまり流れが終わったタイミングに気がつかないのです。これは要注意です。

もうひとつのパターンは、「値下がりしたので焦って売ったらそのあと値段は戻ってきた」というものです。株や為替は常に値動きがありますが、値動きの上下動に慣れていないため、ちょっと値下がりしてしまうとパニックになりあわてて売り払ってしまいたくなります。

しかし、短期的な値動きがあっても値動きが戻れば「何もしないでおけば損しなかった」ものをわざわざ売って損失確定してしまうのです。あとで気がついて、後悔します。

これは「狼狽売り」といわれます。 焦って手放してしまう、という意味ですが、文字通り焦りがあなたの損になってしまうわけです。

これも初心者の陥るミスの典型で、株価の上下や為替の上下に慣れていないから起こります。避けておきたいところです。