『楽園追放-Expelled from Paradise-』 (C)東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ

「ぴあ」調査による2014年11月14日、15日のぴあ映画初日満足度ランキングは、虚淵玄(ニトロプラス)と水島精二監督がタッグを組んだ初のオリジナル劇場作品『楽園追放-Expelled from Paradise-』がトップに輝いた。2位にベルリン映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したリチャード・リンクレイター監督の『6才のボクが、大人になるまで。』が、3位に『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督による3D映画『天才スピヴェット』が入った。

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1位の『楽園追放…』は、電脳世界に住むヒロインが戦闘スーツを身にまとい、初めての地上でサバイバルを繰り広げる様を描くオリジナル・アニメーション。出口調査では「機械と人間について描いた作品でメッセージ性があり、エンディングがすごくよかった」「戦闘シーンでのロボットの動きや、電脳空間のイメージがよく伝わってきた。可能性と希望を感じるストーリーに満足」「登場人物は少ないがキャラが魅力的で、繰り返し観て新たな発見が得られる作品だと思う」「ダイナミックな戦闘シーンが印象的。現実世界から放れてSF世界を堪能できた」など、10代から50代までの観客から支持を集めた。

2位の『6才のボクが、大人になるまで。』は、6歳の少年とその家族の変遷を、同じキャストで12年に渡り撮り続けた画期的な人間ドラマ。観客からは、「主人公と一緒に同じ時間を過ごした感覚になった。人生の在り方を教えているよう」「少年の成長過程において、生きていく環境や年齢相応の悩みに強く共感した」「リンクレイター監督は時間軸でひとりの人間の人生を描くのが上手だ。体の変化ではなく心の変化と成長をカメラに収めていて、他者と関わる難しさを改めて実感した」「12年間撮っただけあってリアルタイム感が半端ない。ニクイ演出もあって自分の過去とリンクした」などの声が寄せられた。

(本ランキングは、11月14日(金)、15日(土)に公開された新作映画11本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)