名作連発! この冬『キエフ・バレエ』&『ミハイロフスキー劇場バレエ~旧レニングラード国立バレエ~』を絶対見逃せない理由

2014.11.21 11:00

年末年始につづけて来日する『キエフ・バレエ』と『ミハイロフスキー劇場バレエ~旧レニングラード国立バレエ~』。ロシア・バレエの伝統を受け継ぐバレエ団が名作ばかりを上演する貴重な機会! その見どころを紹介します。

キエフ・バレエ『くるみ割り人形』拡大画像表示

早いもので、2014年は少しずつ終わりに近づき、2015年の幕開きも見えて来た。賑やかな忘年会や新年会もいいけれど、美しいもので心洗われたいあなたにぜひ観ていただきたいのが、年末のキエフ・バレエと、年明けのミハイロフスキー劇場バレエの舞台だ。

ちなみに、ミハイロフスキー劇場バレエとは、数年前まで毎年来日していた「レニングラード国立バレエ」のこと。今回の来日公演から、日本での呼び名も、現在のバレエ団の名称に統一されたのである。

両バレエ団に共通するオススメ・ポイントは、大きく言ってふたつ。

ひとつには、今回の上演が、普遍的な魅力を持つ古典中心の演目であること。さらにふたつ目のポイントは、ロシアのミハイロフスキー劇場バレエはもちろん、帝政ロシアやソ連の一部であった歴史を持つウクライナのキエフ・バレエも、バレエの一大流派であるロシア・バレエの伝統を受け継ぐバレエ団であること。

つまり、品格ある正統的なバレエ団が、名作を引っ提げ、年末年始に相次いで来日するのだ。
 

デートや家族連れで楽しむ〜キエフ・バレエ〜

年末に来日するキエフ・バレエは、1867年に設立された由緒あるバレエ団。上演するのは、カップルや家族連れで観たい2演目だ。

 

キエフ・バレエ『くるみ割り人形』 拡大画像表示

まず、『くるみ割り人形』。少女クララがくるみ割り人形をプレゼントにもらったクリスマス・イブの夜、ネズミ達とくるみ割り人形達が戦闘を始める。クララがくるみ割り人形に加勢して勝利に貢献すると、人形は美しい王子の姿に。王子とクララは人形の王国へ旅する――。という幻想的な物語を通して、少女の成長を描く。

 

キエフ・バレエ『くるみ割り人形』 拡大画像表示

年末の風物詩として世界各地で愛されている本作だが、キエフ・バレエが上演するのは、奇をてらわない王道的なバージョン。クララの両親達が貴族のかつらをつけ、ネズミたちもナポレオンハットのような帽子をかぶるなど、衣裳もお洒落だ。人形の国では、スペイン、ロシア、中国など様々な国の踊りも展開し、理屈抜きに楽しめることうけあい。

もう1演目は2部構成の『ミハイル・フォーキンの世界 バレエ・リュスの祭典』。20世紀初頭のパリをはじめヨーロッパで一大ブームを巻き起こしたバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)の振付家フォーキンの2作を上演する企画だ。

 

キエフ・バレエ『ミハイル・フォーキンの世界 バレエ・リュスの祭典』 拡大画像表示

第1部は、ショパンのしっとりとした音楽に乗せてシルフィード(空気の精)達が舞う『レ・シルフィード』。物語がなく、ひたすら動きの美しさを追求している点で、実は現代的な抽象バレエを先取りしたと言われている作品である。

第2部は『シェヘラザード』。アラビアのハーレムを舞台に、王の愛妾ゾベイダと奴隷の密会を描く。ふたりの踊りから燃え上がる刹那的な官能の炎は必見。ちょっぴり大人の気分で鑑賞したい。

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