有線スピーカーの上半期No.1はサンワサプライ。ニッチな需要を満たす製品がけん引

ワイヤレススピーカーの台頭で、有線スピーカーの販売台数は徐々に減少傾向にあるが、ニッチな需要を満たすアイテムの売れ行きが伸びている。全国の家電量販店やネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、2018年上半期(18年1月1日~6月30日)の有線スピーカーのメーカー別販売台数シェアでNo.1を獲得したのは、サンワサプライ。トレンドの後押しで長らく首位に君臨していたエレコムをついに追い抜いた。

上半期の有線スピーカー全体の販売台数前年比は84.3%と2ケタのマイナス。ワイヤレススピーカーへの置き換えが進み、主力だったスタンダードなスピーカーの市場が縮小しつつある。各社が苦戦するなか、なんとか1ケタマイナスにとどめているのがサンワサプライだ。

販売台数前年比で2位のエレコムが74.7%、3位のロジクールが75.5%と大幅減なのに対して、サンワサプライは90.4%と善戦。結果、上半期の販売台数シェアで21.1%を獲得し、年間の折り返し地点を首位通過するに至った。

機種別の販売台数ランキングでは、首位こそロジクールのロングセラーモデルである「Logicool Stereo Speaker Z120」が1割近いシェアを占めているが、2位にサンワサプライの「TV用手元延長スピーカー ケーブル長5m・ブラック(MM-SPTVBK)」がランクイン。

発売は5年以上前と時間が経過しているうえに、テレビの音を手元ではっきりと聴き取るためのシニア層に焦点を絞った製品だが、市場の需要を確実に満たし、安定して売れている。背面がフォトスタンドになっているなど、気の利いた遊び心も人気の要因になっているようだ。

12位の「USB電源サウンドバースピーカー(MM-SPL11UBK)」もユニークだ。ノートPCの上部や液晶ディスプレイのネックに装着することができる省スペース設計のスピーカーで、USB給電のみのバスパワーで使用できる。

今後も有線からワイヤレスへの置き換えは進むものとみられるが、有線ならではのアイディア製品にはまだ活路はある。売れ筋には年季の入った製品が多いので、下半期には新製品の登場にも期待したい。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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