『天才スピヴェット』

『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『天才スピヴェット』が日本でも公開され、好評を博している。中でも本作の“3D表現”に高評価が集まっているそうで、ジュネ監督自身も3Dに徹底的にこだわって撮影を進めたという。このほど、監督の熱意が伝わる特別映像“3D映画の制作”が公開になった。

メイキング映像

映画は、弟の死を機に家族がバラバラになってしまい「自分がいなくなればよかった」と考えている天才少年のスピヴェットが、権威ある科学賞の授賞式に出席するため、家族に内緒でアメリカを横断する様を描いている。

本作はライフ・ラーセンの小説『T・S・スピヴェット君傑作集』を映画化したものだが、書籍には注釈や図版、イラストが随所に登場する。そこでジュネ監督は本作で3Dの効果を使って小説の物語だけでなく、図版や注釈までも“映画化”することを決め、『ヒューゴの不思議な発明』を手がけた立体写真家のディミトリ・ポーテリをチームに招いた。このほど公開された特別映像ではポーテリとジュネ監督が登場し、ふたりの出会いや、3Dに対するこだわりを語るほか、カメラの配置やセットの構成まで徹底的に考え抜いた上で進められた撮影の模様が登場。最新の技術を駆使して完成した“まだ誰も観たことがない3D”の魅力の一端を垣間見ることができる。

『天才スピヴェット』
公開中


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